研究紀要第56号 「学習指導と評価に関する研究 第1年次・実態調査」 -033/053page
英語や数学では,学習する生徒の学カ差が,他の教科の場合より大きいことを考慮して,習熟度別に学習集団を編成して指導することが多いとされているが,上記の調査結果からも,同様の傾向を誌み取ることができる。
(3) 習熟度別学習集団の編成
[設問 26] あなたの学校では,習熟度別学習集団をどのように編成していますか。 ○調査の結果
○編成については,「特定の教科,科目の履修時問だけ習熟度別学級編成をしている。」が78%と断然多い。
○編成替えについては,「学期ごとにしている。」が24%,「学年ごとにしている。」が59%と多く,その他では,「必要に応じて,学年の始めに編成替えをしている。」とか,「学期の中問に行っている。」ところもみられる。
・習熟度別学習の実施状況並びに学習集団の編成についてのまとめ
[設問 25,26] の結果をまとめてみると,習熟度別学習をなんらかのかたちで、実施している学校は,24%を示している。教科については,英語.数学が多く,また,商業科における簿記会計,計算事務においても習熟度別学習が行われている。学級の編成については,履修時間だけの編成が多く,学級の固定は少ない。学級の編成替えは,学年ごとが最も多いが,習熟度を考慮すると少ないようにも思われる。