研究紀要第60号 「『関心・態度』の評価に関する研究」 -002/049page
(2) 研究のねらい
本研究のねらいは,「関心・態度」の評価の在り方を追究するところにある。
そのためには,「関心・態度のとらえ方」,「評価目標設定の手順」,「評価計画の作成や評価の方法」,「評価の指導への生かし方」などについて明らかにしていくことにする。
また,この研究における関心・態度は,基本的に指導要録の「各教科の学習の記録」に設けられている「観点別学習状況」の観点を対象として扱うことにする。
2 研究の計画、方法及び経過
(1) 研究の計画
本年度の研究は,昭和58年度から3年計画により進めている「学習指導と評価」に関する研究の第2年次の研究である。年次ごとの研究は,次のような計画により進める。
● 第1年次研究(昭和58年度)
「学習指導と評価」に関する実態調査
(福島県教育センター研究紀要第56号)● 第2年次研究(昭和59年度)
「関心・態度」の評価を研究主題として設定し,理論並びに社会科の実践研究を通して,その評価の在り方を追究する。● 第3年次研究(昭和60年度)
第2年次の研究成果や残された課題をふまえて他の教科の実践研究を通して「関心・態度」の評価の在り方を追究する。(2) 研究の方法
この研究は,「指導と評価の一体性」の評価観に基づいて,理論研究と実践研究により進める。
1 理論研究
文献による評価や指導の理論や関心・態度の評価に関する先行研究の状況等をふまえて「研究のための理論」を構築し。実践研究のための手続きを確立する。
2 実践研究
「研究のための理論」をふまえ,社会科における評価理論の研究を深め,この理論に基づいて,社会科における小単元の検証授業を通して、理論の有効性を検証する。
(3) 研究の経過