研究紀要第60号 「『関心・態度』の評価に関する研究」 -015/049page

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表2 小単元における観点別目標分析

  「社会的事象に対する関心・態度」にかかわる目標        他の観点にかかわる目標
知識・理解 観察・資料活用の能力 社会的思考・判断
製鉄所立地の自然的・社会的条件 水島工業地区のなりたちに関心を持ち,製鉄所の立地条件を追究しようとする。 ●水島工業地区は,遠浅の海を堀り下げて港と広い敷地を作ることによって今日のようになったことが分かる。
●水島工業地区では,工業用水を得るために高梁川の支流にダムが作られていることが分かる。
●全国の製鉄所は,原料をはこんだり製品を積み出すのに便利なように,海に面したところに設けられていることが分かる。
●50年まえの水島地区の地図と現在のそれを比較することによって水島工業地区がどのようにして作られたかを読み取ることができる。
●水島地区と福島市の同縮尺の地図を用いることによって,敷地の広さを実感を持ってとらえることができる。
●製鉄所の分布図から,製鉄所は海に面して作られていることを読み取ることができる。
●製鉄所の立地条件を多角的に考えることができる。
製鉄業における新しい技術の開発 製鉄業における生産技術の進歩に関心を向け,そこに働く人々の苦労を共感的にとらえようとする。 ●鉄の生産工程のあらましが分かる。
●製鉄所においてはコンピューターを利用して,自動的に調節して鉄の生産が行われていることが分かる。
●製鉄所では,新しい機械を使うことになったため,質のそろった製品を大量に生産できることが分かる。
●写真と説明図を使って,鉄の生産工程をとらえることができる。


●説明図によって,圧延技術の進歩の内容をとらえることができる。
●生産技術の進歩によって生産や労働の在り方にどんな変化があったかを考えることができる。
製鉄業における資源の確保とその育効な利用 製鉄に必要な資源の確保とその有効な活用について興味を持って追究しようとする。 ●鉄の原料となる鉄鉱石や原料炭は大部分輪入にたよっていることが分かる。
●製鉄業には大量の工業用水が必要であり,大切な水資源をだいじに使うために水の再利用が行われていることが分かる。
●原料炭からコークスを作る際の副産物を活用して,化学工場が設けられ、コンビナートを形成していることが分かる。
●製鉄所で使用される水の量を自校のプールと比較してとらえることができる。
●グラフから,鉄鉱石と原料炭の海外依存度や主な論人先を読み取ることができる。
●説明図から,製油所と諸工場の結びつきをとらえることができる。
●製鉄業における資源の確保と製鉄所の立地との問の関連を考えることができる。

●コンビナートの社会的意味を考えることができる。

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