研究紀要第61号 「生徒指導に関する研究」 -016/043page

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耐性特性〔意志力(意欲・やる気)〕  家庭生活の場面

〔児童生徒〕

問い あなたは,家での仕事を自分から進んで手伝う方ですか。

〔意志力(意欲・やる気)〕〔児童生徒〕

〔保護者〕

問い あなたのお子さんは,家庭生活全般からみて,自分から進んで物事を意欲的にやる方だと思いますか。

〔意志力(意欲・やる気)〕〔保護者〕

 この設問は,児童生徒の意欲・やる気をみようとしたものである。

 まず,児童生徒の家庭生活における手伝いをみてみると,選択肢3,4を合わせて,いわば「進んでやる」とみてもよい回答が,小学生で61%,中学生で47%となっている。しかし,「ほとんどやらない」というマイナス傾向をもつ児童生徒が,少なからずいると言える。

 以上のような家庭生活における子供の姿に対し,児童生徒の学校生活における係や当番の仕事からその姿をとらえてみると,選択肢3「だいたいやる」という回答が最も多かった。更に選択肢4「いつもやる」を合わせると80%以上にもなり,決められた仕事はやり通すという姿がみられる。

 このように,家庭及び学校の二つの場からとらえてみると,児童生徒には概して意欲・やる気はあるとみることができる。

 一方,保護者や教師はどのようにとらえているかをみると,保護者は,いわば積極的な一面ととらえることのできる選択肢3「ときどきやる」が最も多く,小・中とも60%を占め,子供の見方より親は高く評価している。しかし,選択肢1,2


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