研究紀要第61号 「生徒指導に関する研究」 -018/043page

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耐性特性〔耐久力(不とう不屈)〕  家庭生活の場面

〔児童生徒〕

問い あなたは家で勉強などをしていて,とちゅうでむずかしくなったり,あきたりしたときどうしますか。

〔耐久力(不とう不屈)〕〔児童生徒〕

〔保護者〕

問い あなたのお子さんは,勉強などをしていて,むずかしかったり,ゆきづまったりしたとき,どうしますか。

〔耐久力(不とう不屈)〕〔保護者〕

 この設問は,耐久力の要因の一つである「不とう不屈」について,児童生徒の実態を把握しようとしたものである。

 まず,家庭における勉強などを通しての子供の姿をみると,小学生においては,選択肢3,4を合わせた,いわば「がまんしてがんばる」という回答が75%であるのに対し,中学生は,選択肢1,2を合わせて「やめてしまう」が65%となっている。

 ところで,このような小学生の自己評価に対し,その保護者の方は,選択肢1,2を合わせて「あきらめてしまう」の見方が54%であり,子供自身は75%が「がんばる」と自己評価していても,親はそのようにはみていないと言える。

 その点,中学生の親は,「あきらめてしまう」に当たる回答が65%あり,子供の評価と一致する。このことから考えれば,中学生には耐久力の乏しさをうかがうことができる。

 一方,学校生活においてはどうなのかをみるため,マラソンという事象からとらえたわけであるが,小学生で86%,中学生で89%が選択肢3,4の「がんばる」の方に答えている。このことは,


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