研究紀要第64号 「生徒指導に関する研究」 -014/046page
員会が整理をしておき,全体の資料として提示する。
ウ 一人一人が役割を分担する。
「みんなでつくりあげていくのだ」という意識を高める意味からも,ひとつの集会に必要な仕事をみんなで洗い出し,準備の段階から全員が何らかの仕事を分担してもつようにするとともに,「活動計画」<表5>に必ず載せるようにした。
さらに,この活動計画には,話し合いの結果と,他の必要な項目を載せ,印刷・配布し,全員の共通理解を図るようにした。3.準備の段階
「対戦表,得点板,記録用紙,賞状,メダル,日程,応援旗」などの作成作業も,常に「集会のめあて」を確認し合いながら,互いに協カし,それぞれが責任をもって行った。
一人一人が自分の役割を認識し,時間をみつけては,喜々として活動していく過程で,すでに「楽しいソフトボール大会」に全員が没頭していった。4.ソフトボール大会
ゲームの内容が不明確な場合には,みんなで付け加えたり,修正したりするなど,ゲームの途中で相談し合い,和気あいあいとゲームを楽しんでいた。
中でも,キャッチャーを除いた守備を一回ごとに交代するといったルールは,子供たちに大好評で,初めてピッチャーをしたA男などは,ほほをまっかにし,緊張しながらも得意満面な顔をして投げていた。ストライクが入らず,四球ばかり続いて困っているときには,相手チームからも応援がとび出すほどであった。5.反省の段階
ふだんおとなしく,みんなの後について行動することの多いM男は,「時間がかかりすぎ,