基本的対応 |
具 体 的 対 応 |
対 応 例 |
(4)
他の教職員や家族などから資料を収集する |
2 子供から情報を得る。 |
○ 子供たちの中に積極的に入り,子供たちの会話にさりげなく注意をはらう。
○ 「君は○○くんと家が近いようだけど,家に帰ってから○○くんは外で遊んでいるのかな」などと,それとなく聞く。 |
3 家族から資料の収集をする。
ア 本人の様子(生育歴,性格,家庭での様子など)を聞く。
イ 家族の様子(両親の性格,養育態度など)を知る。
ウ 家族関係(親子関係,兄弟関係など)を知る。 |
○ 聞き方を工夫して資料収集をする。
・ 非審判的に聞く → 「なるほど,そうでしたか」
・ 時系列で聞く → 「3,4歳のころはどうでしたか? 小学生のころは?」
・ 順序づけをして聞く → 「本人と一番話をするのは誰ですか? その次は?」
・ 家族の結びつきをつかむ → 「本人が○○したとき.お母さんはどうしますか? お父さんは?」「食事のとき,どのように座りますか」
・ 家族における諸問題を知る → 「ご家族の中で現在話題になっていることは,どんなことですか」 |
4 他の関係者から資料の収集をする。
その子供が前に在籍していた学校,近所の人,医療機関,相談機関などから聞く。 |
○ 子供や家族に誤解を与えたり迷惑をかけたりしないよう十分に注意して聞く。 |
(5)
面接により資料の収集をする |
1 面接の場面構成をする。
ア 面接の時間を設定する。
イ 面接の場所を設定する。
(ア)機会をとらえてどこでも面接をする。
(イ)人目につかず不安を与えない場所(相談室など)で行う。
ウ 座る位置や座り方を子供の状態に合わせて決める。 |
○ 呼び出し相談のとき → 君とちょっと話し合いたいんだけれど何時ころだと都合がいい?」
○ チャンス相談のとき → 「今,君とお話をしたいんだけど,30分ぐらい大丈夫?」
○ 自主来談のとき → 「○時○分までは,お話できますよ」「今は,15分くらいしか時間とれないけれど,それでいい?」
○ 簡単な内容のとき「ちょっとここで話をしないかい」
○ 時間がかかりそうになるとき,「ここじゃ何だから,相談室の方へ行って話をする?」
○ 相談室に案内してから,「さあどうぞ。どこでもいいよ」と,まず子供に座る場所を決めさせる。次いで教師が座るようにする。この際,子供に不安や緊張を与えないように座る位置や姿勢には十分注意をする。主な座り方は次の通りである。
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2 適切な聴き方をする。
ア 話しやすい雰囲気をつくる。
イ 心情面に注意して聴く。
ウ 答え方が自由に選択できるようにする。 |
○ 子供の緊張が高い場合は,日常的な会話(好きなタレント,趣味など)から面接に入る。
○ 手引「ラポールの形成」の項(1)を参照
○ 本人の父親像をとらえる聞き方の例
×「あなたのお父さんは厳しい? それともやさしい?」→ 厳しいかやさしいかしか答えられない。
○ 「あなたのお父さんはどんな人?」→ いろいろに答えることができる。
※ 寡黙な子供,かん黙の子供には,イエス,ノーで答えられる聞き方をする。 |