基本的対応 |
具 体 的 対 応 |
対 応 例 |
(5)
面接により資料の収集をする |
エ 子供の話していることが客観的なことか本人の思い込みか注意して聴く。
オ 話を深める聴き方をする。
(ア) 順序づけをして聴く。
(イ) いつ,どこで,どの程度かを明確にするように聴く。
(ウ) 子供が話したことに関連づけて聴く。 |
○ 「私のお父さんはとても口やかましくて困る」→ 本人だけがそう思っていることなのか,他の兄弟もそう思っているのか注意しながら聴く。
○ 手引「資料収集,診断,指導仮説」の項の「資料収集」(4)3を参照
○ 「朝お腹が痛くなるの?」「何時ころ?」「どの程度の痛み?」「1週間にどのくらい起きるの?」
○ 「お父さんは,帰りが遅いの?」→「帰りが遅いって!どんな仕事をしているの?」→「お父さんと遊ぶ時間はある?」 |
3 面接から各次元の資料を得る。
ア 生物的次元(運動,行動,睡眠食行動など)
イ 心理的次元(性格特性,学業に対する興味・関心,対人関係に対する意識など)
り 社会的次元(家族構成,家族関係,親の性格,養育態度,友達関係など)
エ 実存的次元(規範性,道徳性,価値観,人生観など) |
「夜,すぐ眠れるのかな?」
「小学校入学前の君はどんな感じの子だった?小学校のころは?」
「お昼休み,君は友達とどうしているの?」
「いつもどんなことをお母さんに言われているのかな?」
(母親の養育態度に関する資料)
「将来何になりたいの?」「将来どんなことをしたい?」 |
4 記録をする。 |
○ できるだけ面接中はメモをしないことが望ましいが,もし取る場合は,子供に気を配りながら要点だけにとどめる。面接終了後できるだけ早く整理する。各次元ごとに資料を整理する。ことばの内容だけでなく,面接中の表情,声の調子,姿勢なども記録する。 |
(6)
調査・検査により資料を収集する |
1 調査・検査の仕方や分析,解釈の仕方を理解する。 |
○ 検査に関する図書,手引書を熟読する。(後述の参考図書参照)
○ 研修会に参加して検査の処理や解釈の仕方を学ぶ。
○ 自分が被検者になって実際にしてみる。 |
2 把握したい目的を決め,それに合った調査,検査を実施する。
ア 面接で得られた資料の検証か面接では得られない資料の収集力決める。
イ 検査をする。
(ア) 披検者が主体的に検査に取り組むような働きかけをする。 |
○ 身体・生理面のこと …… 健康調査など
○ 心理面のこと …… 知能検査,性格検査,問題性予測検査,不安傾向診断検査,バウムテスト,人物画テストなど
○ 環境面のこと …… 親子関係診断検査,ソシオメトリックテストなど
○ 生き方に関すること …… 道徳性検査など
○ 性格検査実施の時,「自分の性格について,もっとよく知りたいと思わない? 自分の性格について調べることのできる検査があるんだけれどやってみないかい」などと検査を勧める。
○ 検査者と被検査者との信頼関係を大切にする。検査を受けている時の様子を記録する。検査結果を絶対視しない。いくつかの検査を組み合わせて行う。被検者には検査結果を肯定的に伝える。
((例)劣等感が強い性格 → 自分に厳しい性格) |
※ 日的,計画に合った資料収集ができたか検討する。 |
診 断
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(1)
主訴を明らかにする |
1(丸囲み数字) 収集した資料から問題行動となる症状を集約する。
2(丸囲み数字) 症状の関連づけを図る。
3(丸囲み数字) 類型化を図る。(主訴を決める。) |
○ 不登校の事例
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