研究紀要第74号 「学校の経営過程における現職研修のあり方に関する研究 第2年次」 -011/137page

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2 校内研修実施の段階から

(5)研修の成果をあげる研修時間の確保のしかたと運営のあり方

課題 改善の方向 改善の具体策 配慮事項

問題点

校内研修の時間は,ほぼ位置づけられるいるが,実質的な確保に乏しく,その活用の仕方についても工夫がたりない。

 

研修時間を実質的に確保するとともに,研修会を効率的に運営して研修の成果をあげるにはどのような方法を工夫すればよいか。

□研修日を位置づける。 

 

【1】年間行事計画に研修日を位置づける。 

○時数計算を詳細に行ない(年間総時数,授 業実施時数,行事に伴い授業の行なわれない 時数等),年間の余剰時数を算出する。

○従来の年間行事計画を見なおし,行事・会議等を精選し,現職教育にかかわ るすべての研修会について検討する。

○学校経営全体のなかで分掌事務内容を見なおし,精選を図り,事務処理の方 法を効率化して資料準備の時間や個人研修の時間の位置づけも配慮する。

○これらのことから年間を通して実質的に研修に当てることのできる時数を確 定し,年間研修計画に位置づける。

 

□研修時間を実質的に確保する。 【2】各配当時間を適切にして実施する。 

○研修計画に位置づけられた研修日は原則として変更しない。都合により変更した場合で も必ず接近した日に研修日を確保し,計画された研修内容の実施に努める。

○位置づけられた研修会の実施にあたっては,全体協議会,ブロック研修,教 科部会研修などの会合の特性と職員の参加範囲を考慮し,週時程に長時間の研 修時間を確保することや,日課表に共通の空き時間を設定することなどを工夫 する。

 

 □各研修会の運営を工夫する。 

【3】各研修会の特性に応じた運営 のありかたを工夫する。

○研修の方向を常に明らかにし,実質的・建 設的な討議になるよう研修主任ほ絶えず配慮 する。
全体協議会

 (1)前日までの準備について工夫する。

【1】資料の配布と問題点の集約をする。 

○資料を前もって配布し,研修内容を周知さ せておくこと。

○各職員は個人の実技成果や配布された資料 をもとに個人または部会等で問題点を集約し ておくこと。

【2】全職員参加のためのてだてを講じる。

○明日に予定された研修時間について,研修 主任は教頭・教務主任と再度打ち合わせを行な い,他の教育活動を行なわないよう計画し, 研修に全職員が集中できるように配慮する。

(2)当日の運営の充実をはかる。 【1】協議内容を確認する。 ○全員で協議の前に当日の研修のねらいを確 認し,お互いが意識して協議に参加し,協議 内容が主題からそれないように努める。

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