研究紀要第74号 「学校の経営過程における現職研修のあり方に関する研究 第2年次」 -019/137page
- 研究仮説には,どんな意味や機能(研究の対象・場,研究の重点,ねらいめざす子ども像)があるのか。
- 研究仮説設定の手順・方法は,どうあればよいのか。
- よい仮説の条件は何か。
- 研究先進校の研究仮説は,どうなっているか。 等
○上記の事項をふまえ,次の事項についてまとめて協議資料を作成する。
- 自校の研究主題を解決するには,具体的にどんな手だて(方策)が有効か。
- 仮説の検証は可能か。 等
○協議資料をもとに,実践に向けての具体的な話し合いをし,全職員の共通理解の上に研究仮説を確定する。
【4】年間推進計画研修組織を作成 するために必要な資料を収集し 適切に活用する。
○年間推進計画を作成するために,次のよう な資料を収集する。
昨年度の反省,自校の教育計画,日課表,仮説検証計画,学校の人的・物的等の諸条件,講師招へい計画,予算執行計画,主題研究以外の現職研修計画,個人研修計画,他校の研修計画 等
○上掲の資料をもとに,年間推進計画に盛り込む内容等を明確にし,学校の実 情に即した実施可能な計画にするよう全職員で話し合い,年間推進計画を確定 する。
○研修組織を作成するために,次のような資料を収集する。
昨年度の反省,学校規模,個人の希望書,校務分掌組織,他校の研修組織,企業等の組織づくりに関する参考文献 等
○上掲の資料をもとに,研究主題到達のために可能なかぎり個人が生かされ, 協働して研修に取り組めるような研修組織をつくる。
□ 研修の実施段階における資料 収集・活用のし方を工夫する。
【1】授業研究を推進計画に従って 効果的に進めるために必要な資 料を収集し,適切に活用する。
○この段階では,授業研究が中心になるので, 授業研究の課題を確認し,年間推進計画に従 い1回ごとの授業研究のねらい(テーマ)を 明確にして,ねらいに即した資料を収集し, 授業研究の効果を高める資料活用のし方を工 夫することが必要である。
1 事前研究 ○授業仮説の設 定にあたって
○授業研究テーマにかかわる児童生徒の実態 調査,学習指導要領及び指導書,教科書及び 他の教材,先行研究・文献等の資料を準備し,
- 児童生徒の学習上の問題点や傾向性などをつかむ。
- 学習指導要領,指導書,教材等の分析研究をする。
- 問題点の解決・改善の方策を検討する。
等を行い,授業仮説の決定に活用する。
○教材の分析研究にあたって ○学習指導要領,指導書,教科書,その他の 教材.先行研究・文献等の資料を準備し,