研究紀要第74号 「学校の経営過程における現職研修のあり方に関する研究 第2年次」 -021/137page
□研修の評価段階における資料 収集・活用のし方を工夫する。 【1】校内研修を評価し,研修全体 のまとめを行うために必要な資 料を収集し,適切に活用する。 ○校内研修の評価,まとめを行うために,次 のような資料を収集する。
研修推進における形成的評価,校内研修全 体の総括評価,研究仮説効果測定結果の分析 と考察,児童生徒・教師の変容実態調査,研 修の組織や運営に関する反省,学年・学級・ 教科・個人等の反省,日常の教育活動全般の 反省(週案など) 等
○上掲の資料から,次のような事項を明らかにする。
- 研究主題の達成状況はどうか。
- 研究仮説は有効であったか。
- 研究内容や方法は適切であったか。
- 研修推進に無理はなかったか。
- 意欲的に研修に参加できたか。
- 資料の収集・活用は適切であったか。 等
○上記の事項をまとめて協議資料を作成し,それをもとに全職員で話し合い, 研究の成果や問題点(改善点),次年度の課題等を明らかにし共有化を図る。
□校内研修推進過程で収集・活 用した資料の整理・管理の方法 を工夫する。
【1】学校の実情に合わせ,資料の 常時活用を第一に考えた資料の 整理・管理を適切に行う。 ○校内研修推進過程で収集・活用した資料等 は散逸を防ぎ,効果的な活用を図るために, 次のようなことに留意する。
- 場所を確保する。(職員室等)
- 管理方法を決める。(一括管理等)
- 係をおく。(資料係等)
- 資料を分類・整理する。(ファイリング等)
- 保管方法を決める。(キャビネット等)
- 資料一覧表をつくる。(例示)
資料一覧表の例
記号 資料名 内容 保管場所 備 考
○コンピュータによる管理・検索の方法も工 夫する。 ○VTR,録音,写真等の資料についても活用しやすい整理・管理の方法を工夫する。