研究紀要第74号 「学校の経営過程における現職研修のあり方に関する研究 第2年次」 -024/137page
- イ、校内企画委員会等を開催して学校運営計画等を検討し,実質的に研修時間 ・内容を確保できるようにしておく。
- ウ、会議当日を予想し,間題解決の方策が示唆できるよう下調べをし,資料を 準備する。
- エ、今回の研修会の事前準備が完了できたかどうかを確認するとともに,運営 が円滑に進められるよう司会進行・発表者・助言者等との打ち合わせ会を実施する。・・・・等
□ 校内研修会 において,必要に応じてリーダー シップを発揮す る。 【1】推進上の共通理解と成果の共有化が図れるよ う援助指導をする。 ○大切なことは研究同人として協議に参加し 共に研修するといった態度を示すことである。 しかし,協議が円滑にすすまなかったり,ま とまらなかったりした場合には,例えば次の ような援助指導が必要であろう。
- ア、司会・進行係にすすめ方のアドバイスをする。
- イ、事前に準備しておいた資料を提示し説明する。
- ウ、発言者に意図的に質問し,考えを明確にさせる。
- エ、リーダーとしての自分の考えや体験談を述べる。
- オ、成果として確認すること,課題として残すこと等は何かについて助言指導をする。 等
□ 研修会事後における援助指導を展開し,次回 への研修意欲をもりあげる。 【1】今回の研修会の成果や今後の 課題について確認し,追指導をする。
○研修会が終了すると次回まで小休止するこ とが多い。リーダーはこの期間にこそリーダ ーシップを発揮する必要がある。 例えば,事後においては下記のような指導 内容が考えられよう。(例示)
- ア、早い機会(朝の打ち合わせ会等)に,研修会に対する労をねぎらうととも に,記録を基に反省点と課題を再確認する。
- イ、未解決の内容があった場合は,追資料を提示し説明する。
- ウ、意欲的に研修にとりくんだ個人に対して意図的に言葉かけをし,努力を認 め励ます。
- エ、個人的に相談にのり,目標達成のための具体的な方法やすすめ方等を提示 する。
- オ、職員室等で,研修会内容の話題を再度とりあげ,全体のふんい気や研修内 容への関心をさらに高める。
【2】次回の研修会 にむけての態勢づくりと必要物の準備をする。 ○研修会のまとめとして最後に今回の研修会 関係係員会(現職研修委員会等)を開催した い。ここでのリーダーは,下記のような内容 を協議し,次回にむけての研修体制・態勢を 整えること,そのための指導助言が必要とな る。