研究紀要第74号 「学校の経営過程における現職研修のあり方に関する研究 第2年次」 -025/137page

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  • ア、成果内容を今後の指導にどう生かしていくか。
  • イ、確認内容を次回の研修会にどうつないでいくか。 
  • ウ、次回の研修会の見通しをたて,準備物は何か,だれがいつまで準備するか等を決める。
  • エ、次回に向けての必要な資料や情報を提示する。・・・・等

 <  解 説  >

○ 昨年度の調査研究で各校にもとめた問い「あなたは,どんなときに協働意欲を感じますか」(自由 記述)に対して,先生方の解答で特に多かったものの一つに「リーダーの努力の姿に共感し自己啓発さ れた時」があった。たしかに校内研修の充実には,本人の組織成員としての自覚が必要条件ではあるが 先生方にとっては,リーダーによって自覚を促され,具体的に援助指導され,認められ励まされる中で 自己啓発され,自分から進んで研修を深めていく場合が多い。従って,組織成員の協働意欲を高め,校 内研修の充実を図るためには,リーダーは自校の組織成員である先生方にどうかかわり・どんな内容・ 方法を考え援助指導をしていくか,常にリーダーとしての自覚と具体的な方針・方策を持って推進する 必要がある。そこでここでは,校内研修推進のり一ダーを校長・教頭・研修主任等とおさえ,このよう な内容・方法でリーダーシップを発揮していけば,自校における先生方個々人の自己啓発を促し,全体 の協働意欲も高められるであろうと考え「リーダーの援助指導のあり方・すすめ方」を具体化してみた。

○ 試案内容は,ア、まずリーダーは自校の協働意欲に関しての実態を調査等でつかむこと。イ、次に成員である先生方個々人と対話し,現状を具体的には握する。ウ、前記内容に基づきリーダーとして自分は先生方にどうかかわるか方針を立ててみること。エ、研修会の事前における援助指導をどうするか。内容・方法を具体化して積極的に援助指導をすること。オ、研修会当日は.リーダーとして自覚し・事前に援助指導内容を準備して研究同人として参加する。カ、研修会事後においての援助指導を具体化し次回の研修会につないでいくこと。――これらに対してどうあったらよいか,内容・方法・配慮事項がまとめられている。各校のリーダーがそのまますぐに活用できるよう具体的にまとめてみた。なお,上記内容をいつ活用するかは確定できないが,フォーマル・インフォーマルな場を意図的に設定し,くりかえし援助指導を続ける中で,ねらう自校の協働意欲は高まるものと考えられる。


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