研究紀要第74号 「学校の経営過程における現職研修のあり方に関する研究 第2年次」 -028/137page

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実施段階 

 実施段階の形 成的評価の内容 ・方法を明確に し実施する。

 

【1】事前研究に関 する内容・方法 を明確にする。 

(1)計画段階で作 成した研究仮説 をふまえ,授業 仮説を設定する。 (YES,NO評価)

NOの場合,次のような方法が考えられる。上記《1》〜《4》を検討しなおす。特に 《3》が明確にできないときは《4》を進めることはできない。《3》ができても《4》が明確 にならないときは研究を進めることができなくなるので,文献,資料の再検討 と新しく文献等の収集をする。また,発想の転換を図る。実技結果から仮説の 修正が必要になったときは,《4》から検討しなおす。

○評価内容には次のような例が考えられる。

  • 《1》研究仮説の内容を十分理解したか。
  • 《2》事前調査により児童・生徒の実態把握をしたか。
  • 《3》何を解決・改善しようとしているかを明確にしたか。
  • 《4》授業仮説の実践方法等が焦点化されたか 
  • 《5》授業仮説ができたか。

NOの場合,次のような方法が考えられる。《1》では研究のねらいを確認し,学 習過程の中で検討する。《2》では,子どもの実態が把握できるように質問紙法や 面接法,レディネステスト,SD法,ソシオメトリー,過去のデータ等の分析結 果を用いる。《3》では《2》を検討しなおす。《4》では《3》を検討しなおす。

  (2)検証授業案を作成する。(YES,NO評価)

 

○評価内容には次のような例が考えられる。

  • 《1》教材の目標分析等をして本時の指導内容を明確にしたか。 
  • 《2》授業仮説を検証するための効果的な授業の進め方(授業の最適化)を意図的に計画したか。 
  • 《3》授業仮説に結びつく評価の内容を明確にし,結果の処理方法が科学性に富んでいるか。 
  • 《4》《1》〜《3》を検討した検証授業案ができたか。

NOの場合.次のような方法が考えられる。《1》では教材の目標分析,既習学習 行動の分析,下位目標行動の設定をして明確にする。《2》ではチェックポイント, 指導法,教育メディア,指導形態を検討する。《3》は何を,何で評価するかを明 確にしS−P表,有効度指数等を用いる。《4》は《1》〜《3》を検討し綿密な指導案と する。


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