研究紀要第74号 「学校の経営過程における現職研修のあり方に関する研究 第2年次」 -032/137page
校内研修推進過程における適切 な総括的評価の内容・方法はどうあればよいか.
教頭の意見を聞くようにする。
○評価内容や観点等は研修推進上の目標や到達基準等との関連を考慮して設定していくようにする。
○各段階における評価のチェックポイントを 決めることになるが基本的には次のことを押 さえる必要があろう。
ア 計画段階
- 研修課題について
- 研究主題及び研究坂仮設について
- 研修組織について
- 年間推進計画について
イ 実施段階
- 校内研修会の実施について
- リーダーの役割について
- 資料の収集・活用について
ウ 評価段階・研修の成果について
- 次年度への生かし方について
- 評価内容と方法について
○原案については,なんらかの形で全員に提 示し,意見を集約してから確定するようにす る。
○方法については次のようなことが考えられ るが学校の実態に応じて最適なものを取り上 げるとかいくつかの方法を組み合わせるなど の工夫が必要であろう。
・全職員からのアンケートによる方法・学年主任,教科主任等からのアンケー卜による方法・学年,教料等で話し合い,集約する方法・全員による話し合いからまとめる方法・現職研修委員会等でまとめる方法 等
□各段階ごとの総括的評価につ いて内容,方法時期などを確定する。
【1】計画段階の総括的評価の内容 を明確にし,決定する。 ○上記の事柄から,計画,実施.評価の各段 階について内容,方法,時期などをまとめる。
○計画段階においては,自己啓発の観点から 次のような評価の内容が考えられる。
<研修課題について> 《1》児童生徒の実態から研修課題を集約したか。
《2》教師一人ひとりのニーズを生かして研修課題を集約したか。
《3》必要性,緊急性,達成可能性などを考慮して研修課題を限定したか。<研究主題及び研究仮説について> 《1》研修課題を生かした研究主題を設定したか。
《2》研究内容や到達目標を明確にして研究主題の共有化を図ったか。 《3》達成方法や研究計画を明確にして研究主題の具体化を図ったか。