研究紀要第80号 「情報活用能力の定着と個性の伸長に関する研究 第2年次」 -078/135page

[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

[指導過程]

学 習 内 容 ・ 活 動 時間 指 導 上 の 留 意 点 ○資  料 ・ ●評  価
1.本時の学習課題を確かめる。
  生活に悪い影響を与える空気の汚れはなぜおきるのだろうか
5 ○ 小単元をつらぬく学習課題「公害について調べよう」に基づいた本時の学習課題を明確にとらえさせる。 ○ 「水島工業地域」の写真
2.学習課題について話し合い.追究の見通しを立てる。
 ○ 大気汚染の原因
 ○ 大気汚染で困ること
 ○ 大気汚染の防止策
10 ○ 工場からの排煙ばかりでなく,わたしたちが利用しているにもかかわらず,あまり関心を示さない自動車の排気ガスについても追究させる。 ● 話し合いから学習課題を自分のものとしてとらえることができたか。
3.追究の見通しにそって調べる。
 ○ コンピュータによる情報収集
 ○ 教科書や資料集による情報収集
20 ○ 2〜3人1組の課題別グループに編成し,コンピュータを使って協力しながら追究させる。
○ コンピュータには子どもの追究に応えられるように具体的な画面をできるだけ準備しておくが,必要な画面がないときは他の資料も活用させる。
○ コンピュータによる資料
・工場の煙
・自動車による粉塵や排気ガス
○ 教科書,資料集
○ 大気汚染を伝える新聞.写真
● コンピュータを活用して必要な資料を探し出し,その資料から分かったことをノートにまとめることができたか。
4.調べたことをもとに話し合い,学習のまとめをする。
 ○ 大気汚染の原因
 ○ 大気汚染をなくす努力
 ○ わたしたちの生活との関連
10 ○ 調べたことを発表するだけにとどまらないで,なぜそう考えたのか.その根拠を明らかにして話し合うようにさせる。
● 調べたことをもとにして,空気の汚れの原因や対策についてまとめ,話し合いに参加することができたか。


(3)授業の展開
 本時で使用するコンピュータソフトには,課題に対して児童が必要とする資料を可能な限り入力しておき,児童の働きかけに応えることができるようにしておいた。また,コンピュータ画面の資料には,映像画面と文字画面があり,HELPキーを押すことによってその資料の読み取り方や留意点が出るようにしておいた。更に詳しく調べるための発展的な資料も用意し,必要に応じて呼び出すこともできるようにした。
 全体で本時の学習課題を確認した後,大気汚染の原因を工場の排煙と自動車の排気ガスの視点から2〜3人のグループ編成を行った。
 次に,コンピュータを立ち上げ,「コンピュータ学習の約束」場面を見せ,コンピュータの操作の仕方や学習の進め方などの留意点を確認し,課題別グループで学習を進めさせた。この結果,次のような学習状況が見られた。
 1 2〜3人1組の課題別グループによる追究活動は,前単元でも行っているので,コンビュー夕の操作やソフトの活用はスムーズに行うことができた。
 2 学習課題に対し自分なりの予想を立ててコンピュータの映像画面や文字画面を呼び出し,効率よく資料を検索したり,比較検討したりしながらノートにまとめている児童が見られた。
 3 上位の児童の中にはコンピュータの文字画面だけでなく,教科書や資料集を活用し,ノートにまとめたり,話し合ったりする姿が見られた。
 また,次時に扱う課題について調べ始めたグル

図2 コンピュータを活用した学習風景
図2 コンピュータを活用した学習風景

[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

掲載情報の著作権は福島県教育センターに帰属します。