研究紀要第80号 「情報活用能力の定着と個性の伸長に関する研究 第2年次」 -082/135page
(4)学習指導案
図4 学習指導案
段階 学 習 内 容 ・ 活 動 時間 指 導 上 の 留 意 点 研究との関連育成要素 資料
ソフトウェア導 入 1.本時の学習課題の確認
・ 学習課題と学習方法を確認する。
本時の学習課題
2つの円の位置関係の分類と整理5 用具等の確認と機器の使用法,機器を使っての学習方法の確認等を簡単に行う 2.既得学習情報の確認
・ プレテスト(円と直線の位置関係)をする。25
ドリル形CAIを2人に1台で相談しながら,交代して実行するようにさせる。
LAN・scan機能を使用して進行状況を掌握する。
必要に応じ,シミュレーションにより確認する。*A,*B,*C,*L ドリル形
CAI−1展 開 3.2円の位置関係の図示による分類(パターン)
・2円の位置関係を5パターンに分類整理する。
・分類結果をシートにまとめる。
・分類結果を発表する。
・比較検討し自分の考えをまとめる。
・自他の分類結果を相互に比較検討をする。
・分類結果の整理統合をはかる。
・分類整理の結果の確認をする。
・模範解答により分類結果との比較検討を行う。記入用シートを各人に配布する。
シミュレーションソフトを使用して分類作業にあたらせる。
分類結果をシートにまとめさせる。
できた者から黒板に掲示させる。
他の結果との同一点や相違点などを観察し,ノートにまとめさせる。
生徒の意見を尊重し強引な絞り込みは避ける。
挙手,指名によって分類結果を発表させる。
LAN・View銭能により,代表組の
分頬結果の実演を全画面に転送する。
LAN・view機能により,模範解答を全画面に転送する。
パターンの過不足の原因に留意させる。
記入用の2円の位置関係の5パターンをプリントしたものを配布する。
動的な中での関係としてとらえさせるため,必要に応じて,シミュレーションを併用させる。
*A,*B,*C,*D,*L
*E
*A,*B,*C*A,*B,*C
*A,*B,*C
*A,*B,*C*A.*B,*C
シミュレーションソフトー1
掲示用紙
シミュレーションソフトー2
シミュレーションソフトー2
プリント
シミュレーションソフトー24 2円の位置関係の分類整理の完成(関係式)
・2円の中心間の距離dと各半径r,r′の図への記入をする。
*A,*B,*C,*D,*L
3.結果と考案
(1)事後調査等の結果について
1 授業後の生徒の感想
感想は,およそ次のようなものであった。
「・・・しかし,実際にやってみると,案外簡単でした。それに,とても分かりやすく,楽しんで授業ができました。・・・」
「・・・コンピュータを使うことによって知識を深めたり,学習するおもしろさなどを知ることができた・・・コンピュータでの学習はとてもおもしろく分かりやすかった・・・」
これらのことは,コンピュータを活用した学習は生徒たちを楽しいものにするばかりでなく,知識や理解を深めるのに役立つことを物語っている。