研究紀要第80号 「情報活用能力の定着と個性の伸長に関する研究 第2年次」 -084/135page

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「情報の処理と創造力」を高める実践例
    −社会科の指導を通して−


 この本研究協力校は,昭和62年度に福島市教育委員会からコンピュータ研究校の指定を受け,それに伴って11台のパソコンが設置された。「情報化社会」と中学校社会科とのかかわりを探る上から,第3学年教材「経済」を取り上げ 情報活用能力の育成に関する実践的研究に取り組んだ。
1 実践計画の概要
(1)研究の視点
 1 事前調査の結果
 生徒の事前調査(評定尺度II)からは,
 C 情報を主体的に処理することができる。
 K 情報手段の特徴をとらえることができる。
 H 情報の重要性を認識することができる。
 E 情報を的確に伝達することができる。
 D 新たな情報を創造することができる。
の要素が他と比較して下回っていた(低い順)。
 2 単元目標と情報モラル育成
 本単元(くらしと経済)は経済への導入部であり,金銭の流通を始め為替相場や株価など実生活でもよく見られるような数的情報やその処理を取り扱うことを主眼としている。したがって単元の目標と「情報活用能力の育成」とのかかわりから,研究の視点を以下の下位目標においた。
 C 情報を主体的に処理することができる。
 D 新たな情報を創造することができる。
 E 情報を的確に伝達することができる。
 また,パソコンが身近にあるという本校の実態を生かし,情報化社会におけるモラルの育成を図るため,
 H 情報の重要性を認識することができる。
 I 情報に対して責任を持っことができる。
 L 情報手段の基本的な操作ができる。
を重要な要素として取り上げていくこととした。
 本時では,以上の要素の中から特にC処理・D創造」を中心に据え,その他の要素については単元の内容とかかわりを持つH,I,Lに絞った。

(2)研究実践の構想
 1 研究実践の構想
 研究実践の構想は次の通りである。
研究実践の構想

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