研究紀要第91号 「一人一人の個性を生かす評価の在り方に関する研究 第1年次」 -040/117page
評定への組み入れ
全体的傾向は全体の4分の3が情意面の評価結果を評定へ組み入れている。
評定への組み入れ(教科別)
教科別傾向では,「実技教科」の方が「6教科」よりも評定に組み入れている割合が高い。
評定への組み入れ(校種別)
校種別に見ると,小・中・高等学校とも情意面の評価結果を評定に組み入れている割合は同程度あり,差はほとんど見られない。
(ア)組み入れている理由
全体的傾向は,「児童生徒のやる気を認める,人間性を認める」という回答が27.6%見られた。このような回答は,小・中学校にも見られたが特に高等学校において多かった(54.5%)。
(イ)組み入れていない理由
組み入れていない理由としては,他の設問の回答にも見られたが,「全クラスの共通規準が作れない」(19.0%)「数量化できない」(17.5%)等の回答が見られた。
ウ 評価結果を評定へ組み入れる割合
〔設問20〕あなたは評定に情意面の評価をどの程度の割合で組み入れていますか。 評価結果を評定へ組み入れる割合
全体的傾向としては,20%程度組み入れているとする回答と30%程度とする回答が多かった。
評価結果を評定へ組み入れる割合(校種別)小・中学校では20%と30%程度組み入れているとする回答が多かった。高等学校においても20%程度評価結果を評定に組み入れているとする回答が多かったが,50%以上組み入れているとする回答が,小・中学校に比較して多く見られた(11.9%)。
評価結果を評定へ組み入れる割合(教科別)
教科別傾向を見てみると「6教料」lま20%程度,「実技教科」は30%程度評定に組み入れているとする回答が最も多かった。「実技教科」の方が「6教科」より評定に組み入れている回答が多かった。
7 評価の手だて
現在情意面の評価をする際に使用している評価