平成5年度 研究紀要 Vol.23 -101/162page
・ 自然に恵まれ動物たちものびのびと生きている。
・ 飲料水を川から引いてきているところもある。
・ 環境などあまり問題ないのではないか。
・ 家の近くには発泡スチロールやドラム缶がたくさん放置されている。
・ 空き缶やごみが道ばたにたくさん捨てられている。
・ あまり気づかないがもっと一人一人が身の回りに目を向ける必要がある。ウ 表現方法の検討と内容
記述した内容をグループで検討し、どのようにまとめ、表現したらよいかを考えさせ、表現方法を決めさせた。
このグループでは、「身近な村の環境を見直し、自分たちでできることは何かを考えるきっかけとしたい。」という考えのもとに、映像を中心に音声と文字で表現することにした。
教師は「調ベカードの考えに沿った表現ができるように考えながら作成しよう。」との支援を行った。
○生徒が作成したVTRの内容
・ 村の自然…山、川、動物、牧場
・ 道ぱたに捨ててあるゴミや空き缶
山などに放置されている粗大ゴミ
産業廃棄物処理施設5分程度の作品ができた。
工 表現活動
コンピュータとソフトウェア(マッキントッシュとハイパーカード)を使って、文字情報と映像を組み合わせ表現活動をさせた。下図が生徒の作品である。
ボタンを押すと映像とナレーションで、村の環境について説明される。(図一10)
コンピュータの操作に慣れるのに、各班共2〜3時間かかったが、コンピュータ入力のつまずきは、その都度援助した。また、操作に慣れている生徒を「入力支援係」として配置した。
このグループの他「極の氷が解けたらどうなるか」などの班も、それぞれ写真資料などをコンピュータに入力し表現活動を行った。
3 表現活動についての考察
生徒の意識を自由記述により調べた。以下がその一部である。
これらの感想によると、「このゴミーつでも自然を破壊している。」「コンピュータヘ地球環境や自然破壊のことを入力しながら自然保護をどうしなけれぱならないかをあらためて考えさせられた。」「ビデオ撮りでは、自然の美しさやゴミ問題など今まで知らなかったことがいろいろわかった。」などから地球環境に対する意識を高揚させることに役立ったと考えている。