平成5年度 研究紀要 Vol.23 -117/162page
(3)第3次飾りや遊びに使うものを作ろう
丸山公園で採集してきた木の実や木の葉などの特徴を生かして、飾りや遊びに使うものを作る活動の後に、自己評価により製作意欲や自分なりの工夫の様子を振り返らせるために記入させたのが、下のカードである。
男女別に記入状況をまとめたのが、下のグラフである。
1.「いっしょうけんめい作りましたか」
2. 「形や色を工夫して作りましたか」
1.「助け合って作りましたか」
2.「後かたづけができましたか」
一人一人の児童が、形や色を工夫しながらいっしょうけんめいに活動していたことが分かる。作りたいもの別のグループ編成はしないで、児童に任せておいたので、助け合ったという評価は低いが、自然発生的に「どんぐりごま」を作るグループ、「木の葉のドレス」を作るグループなどができていき、お互いに協力したり、教え合ったりする姿が見られた。
この活動における「じまんしたり、しらせたいこと」の内容は、どんぐりごま、ミミズク、木の葉の絵、やじろべえ、木の葉飾りのドレス、木の実の動物を作ったことについて記述した児童が多かった。
カードの記入者であるM・Oは、しぱらくの間、どんぐりごまややじろべえ作りに取り組んでいたが、その後、すばらしいアイデアを思いついた。そして、割り箸と画用紙、竹ひご、輪ゴムを使って「へびの逆上がり」(本人が名付けた)を作った。竹ひごを回すと、画用紙で作ったへびが鉄棒で逆上がりをしているように見える独創的で、すぱらしい発想をほめるとともに、学級の他の児童に紹介した。