平成5年度 研究紀要 Vol.23 -128/162page
III 開発した地震教材ソフトの試行授業
1ソフト名
「コンピュータによる地艘事象の探究」
2 試行授業実施校及ぴ期日等○平成5年12月10日〜23日
○対象福島市立福島第一中学校第3学年152名(4クラスで実施)
○地震の小単元を終了した後、まとめの段階として1時間を活用した。なお、理科指導でのコンビュータ使用は初回である。
3 生徒の実態(アンケート調査結果)
(1)コンピュータに関心がありますか
多い ある 少ない ない 43% 41% 13% 3%
(2)授業でコンピュータの使用は賛成ですか
賛成 よい あまり 反対 61% 28% 7% 4%
(3)家で自由に使えるコンピュータがありますか
ある 26% ない 74%
(4)コンピュータの操作はできる方ですか
大変 できる 少し できない 5% 32% 47% 16%
(5)コンピュータの使用回数が多い方ですか
多い 多少 少ない ない 6% 37% 45% 12%
(6)キーボードのリターンキーの役目は?
正答 40% 誤答 60%
(7)あなたは理科が好きですか
好き 好きな方 嫌いな方 嫌い 2l% 53% 23% 3%
上記のデータから見ると大部分の生徒はコンビュータに関心を持ち、技術・家庭科などで実習しているので多少はコンピュータの使い方が分かると答えている。
しかし、家などで自由にコンピュータを使用できる生徒(26%)に比べて、コンピュータを自由に操作・活用できるという生徒(5%)は少ないことや、授業でのコンピュータの使用が反対と言う生徒(4%)も見られる。
4 本時の指導の概要
(1)準備等
1.コンピュータ室使用(生徒用13台)
2.3人1台のコンピュータ使用とし、男女別グループ編成
3.次ぺ一ジからの資料一1のテキストと資料一2「震源距離と初期微動継続時間のデータ表を生徒に配付。
4.教科書、ノート、理科資料集等を各自持参
(2)指導過程
1.前時までの復習と本時の課題確認する。(3分)
2.本ソフトを用いたコンピュータの使用法の説明する。(7分)
○メニュー画面を出し、次に「1地震波の伝わり方とその波形」の画面を出して震源の移動の仕方や地震波の出し方を簡単に演示・説明する。また、テキスト(資料一1)の記入法を指導する。
○次に「4震源距離と初期微動継続時間の関連表とそのグラフ」の画面を出し、資料一2「震源距離と初期微動継続時間のデータ表」のデータを入力する方法や訂正の仕方、次の画面への移動の仕方などを演示・説明する。(操作を中心、深入りはしない)