平成5年度 研究紀要 Vol.23 -135/162page
B地点 蛭川には瀬上地区の生活雑排水が大量に流れ込み、阿武隈川にそそいでいる。水底の石には水あかが付き、悪臭がする。とくに朝方は、洗濯水が流れ込み、川全体が泡立って見えることがある。
ここでは、ヒル類、ミズムシ、サホコカゲロウ幼虫、セスジユスリカ幼虫、ヒラタドロムシ幼虫が採集できた。とくにミズムシやヒル類が多く、魚は観察できなかった。A地点と比べると生物の種類が多い。
C地点 ここは、摺上川へ生活雑排水が流れ込む所で、残飯やゴミが流れ込み、水底にはイトヤナギモなどの水草が茂っている。水は少し濁っている。
ここでは、サカマキガイ、ミズムシ、モノアラガイ、シジミ類、アメリカザリガニ、ヒル類、カワニナが採集できた。B地点より生物の種類が多い。