III 授業における指導例
1 教科等との関連
[表1] (エイズ教育と他教科等との関連) ●開発ソフトの利用
指導関連 |
学年 |
指導項目・内容 |
性(エイズを含む)に関する指導内容 |
保健体育 |
1年 |
○心身の発達と心の健康
・からだのはたらきの発達
・心のはたらきの発達 |
○心とからだ
・男女のからだの発達 |
3年 |
○傷害の防止と病気の予防
・病気とその予防
○健康と生活
・個人の健康と地域の健康 |
●エイズ予防
・エイズと免疫システム
・HlV感染感染経路
・エイズ検査 |
理科 |
2年 |
○生物のつながり
・生物はどのようにふえるか
・遺伝の規則性 |
○生命の誕生受精から胎児へ |
社会 |
3年 |
○現代社会とわたしたち
・現代の文化とわたしたち
○国民の生活と福祉
・社会福祉と生活 |
○マスコミと性情報
・情報の正しい理解 |
道徳 |
1年 |
○差別・偏見の克服
・友情の尊さ
○遵法
・節度ある生活
○友情・信頼
・男女の理解 |
○男女の相互理解
・異性への関心と配慮 |
2年 |
○差別・偏見の克服
・愛と感謝
○友情・信頼
・男女の交際 |
○男女の交際
・望ましい男女交際のあり方
○思春期の不安や悩み
・思春期の心の変化 |
3年 |
○生命の尊重
・人間へのいつくしみ
・人類への愛 |
○エイズ感染
・誤解や偏見 差別への対応 |
特別活動 |
3年 |
○学級活動
・将来の生き方と進路の適切な選択 |
○適切な職業選択
・職業における男女の差別
・男女の平等 |
エイズ教育に関しては、児童生徒の発達段階を十分に考慮して指導することが大切である。そのため指導する場合は、性教育に関する指導の一部として取り上げることが大切である。すなわち、エイズについての一部の問題を話題にするのではなく、学習指導要領に示されているように、健康で安全な生活を送るための基礎が培われるような観点から指導することが大切である。
したがって指導内容については表1に示してあるように、各教科、道徳、特別活動との関連を図りながら、学校教育全体を通して計画的に指導すべきであると考えられる。
2 指導過程
題材(エイズ予防)
本時のねらい
○エイズとはどのような病気なのか、正しく理解させる。
○エイズに対する誤解をなくし、自他の人権を正しく理解させることができる。
段階 |
学習内容・活動 |
時間 |
指導上の留意点および評価 |
資料 |
導入 |
1 エイズについての意見発表
|
5 |
・エイズについてどの程度理解しているのか、数人に発表させ理解度を把握する。 |
新聞記事 |
展開 |
2 パソコン使用
・エイズの発症
・予防法
・感染
・エイズ検査 |
20 |
・全員がソフトを使用できるよう使用法について説明する。
・机間巡視と挙手により理解のようすを把握する。 |
エイズ学習ソフト |
3 エイズの説明
・免疫、エイズ発症のメカニズムの説明 |
15 |
・パソコンの提示画面を用いて、エイズ発症のメカニズムをできるだけ具体的に説明する。 |
終末 |
4 資料の朗読
5 作文
|
10 |
・資料を通して、正しい知識を持つことの大切さを認識させる。
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ワークシート |