研究紀要第94号 「一人一人の個性を生かす評価の在り方に関する研究」 -009/162page

[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

【自己評価】

○ 基本会話の場面では
・今日の表現を理解し使用できたか。(表現)


Can you understand and use today's expression?
A: Yes, I can uderstand and use it we11.
B: Yes, I can understand for the most part of it and use it a 1itt1e.
C: Yes, I can understand and use it a 1ittle.
D: No,l can't.(     )

○ グループ活動の場面では
自分でいくつの英文を作成できたか。
他の班員の作成した英文をいくつ直すことができたか。(知識・理解)


1.How many English sentences did you make?
(          )
2.How many English sentences did you correct?
(          )

 自己評価、相互評価は基本会話が終了したときに記号の選択で行うものと、授業の終末時にまとめとして行うものの2種類であり、授業の流れを妨げないように配慮した。教師からの評価は、関心・意欲・態度については基本的に毎時間3,4人程度に絞って行い、それらの生徒以外に目についた生徒については記録にとどめるという考えで行った。それは、テキストを離れた活動では、できるだけ多くの生徒の関心や意欲をとらえたいが、平常の授業では3,4人が限界であると思われたからである。10時間で一通りクラスの生徒全員の関心・意欲・態度を把握できるブランである。なお、自己評価では情意面以外についても評価させたが、このことは実際に教師が見えにくい一人一人の様子を把握する助けになった。

 生徒は、今回のフィールドワークブランの作成には熱しに取り組んでおり、自分の活動に対する満足感も高いと言える。発表の段階では、プランの英文はどのグループも例文に似た内容であり、グルーブ代表の発表の声も小さく、なかなか聞き 取りにくいものであった。また、日本語でのブランが十分にできあがっていなかったグルーブもあったため、時間的にも不足気味であり、発表が充実したものとは言えなかった。しかし、今までクラスメートの前で進んで発表することのなかったN子が、グルーブの代表として発表した。そして「グループで一番活動した人はだれか」という質間に対して、N子の名前を、グループ全員が記入したことから、生徒が互いを認め合おうとしていたことが分かる。また、生徒がグルーブ活動の中で、いくつの英文を作成し、メンバーの作成した英文をいくつ手直ししたかという観点からも、生徒のグループ活動への積極的な取り組みの様子が理解できた。

  2 授業II 「英語の自然なリズム・イントネーションに触れさせ、十分な声量で明瞭に話すことの大切さを感じさせる活動」

 一般に音声でコミュニケーションを図ろうとする場合、まず大切なのは、自分の考えていること(伝えたいこと)を適切な声量で相手に伝えることである。このことは、発音やイントネーションの向上の前段階としても、どうしても身につけさせたい基礎的事項である。このクラスの生徒は、学習への取り組みはまじめであるが、音読の声量は小さく元気がない。そこで今回は、教科書にも取り上げられている生徒になじみの深い映画を用い、その登場人物の表現を真似することによって、声を出し表情をつけて表現することの楽しさを味わわせたいと考えた。

 下記が単元指導計画である。

第1時
7月9日
(金)
・日常の基本会話練習
・videoを使用した聞き取り練習
・videoを使用した吹き替え練習(個人、グループ)
・videoを使用した作文練習
第2時
7月13日
(火)
・発表前の確認練習
・グループごとの発表

 使用した映画は生徒に人気のある映画「Back


[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

掲載情報の著作権は福島県教育センターに帰属します。