研究紀要第94号 「一人一人の個性を生かす評価の在り方に関する研究」 -015/162page

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する際の心構えとジャッジの心構えを確認した。発表に関しては、話すことのグループはもちろん 全員の前で発表させたが、書くことのグループにも、記述した内容プリントを準備させた上に、AETとクラスメートの前で音読させた。これは、AETからの質問がその場で即座にあった方が、コミュニケーションとして活動的になるということから、事前の計画を練り直したものである。書くことのグルーブの生徒に違和感はなく、話すことのグループと変わりなく積極的に説明していた。

発表1

下記が今回の発表テーマの一覧である。

No W or S Title
1 W The valentine's day
2 W About ghosts
3 S Sing a school song
4 W An old story for children
5 S The popular TV programs
6 W Our school life
7 W Our school building
8 W Chorus meeting
9 S Sing the song for cheer up
10 W The environment around 3中
11 W The rice problem

  話すことのグループが3グループ、書くことのグループが8グループと偏ったが、書くことのグ ループはブリントに工夫を擬らしており、説明が得意な生徒と書くことが得意な生徒で、適切に役割を分担して行っていた。準備する上では、授業時間だけでは時間が不足し、放課後にも準備をしていたが、時間をかけた分の成果が感じられた。発表内容はグループによってバラエティーに富んでおり、生徒はそれぞれの発表を集中して聞いていた。内容的にはグループにより大きな差があり、自分たちの好きなテレビ番組を列挙しただけのものもあったが、一方では米の不作と米泥棒の横行について説明したもののように内容の深いものもあった。各発表の最後にはAETに対して質問したり、AETからの質問を求めたり、2,3の会話を楽しむことができた。例えぱ、校歌や応援歌を発表したグループは、それぞれを英語に直してみんなの前で歌うという内容であり、最後にDo you have a schoo1 song in your country?という質問をし、AETとのやりとりをした。映画の吹き替え練習の反省を生かし、各発表の後にジャッジングペーパー記入のための時間を位置づけた。そのために、記述内容は充実したが全体の時間が不足してしまった。

発表2

 異文化理解活動の終了時に、「発表に向けての準備」と、「また行う場合はどのようにしたいか」を尋ねた結果が次ぺ一ジの表である。事後のアンケートで「4回の検証授業の中でコミュニケーションヘの興味を最も高めてくれたものはどれですか」という質問に対して、今回の活動を選んだ生徒が圧倒的に多く(次ぺ一ジグラフ)、生徒の意欲を十分に引き出せる授業であったと思われる。


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