平成6年度 研究紀要 Vol.24 個人研究 -108/156page
3) 「何だろう?」(対象作晶:「トイレと窓」アントニオ=ロペス=ガルシア)
対象作品の特徴的な一部分に注目させ,その意味についてのとらえ方を引き出すとともに,表現意図などについて考えさせるもの。
4) 「探して見よう!」(対象作晶:「老婦人の目」ケーテ=コルヴィッツ,「ミック=ジャガー」アンディ:ウォーホル)
2っの作品を比較させ,その相違点から作品を見る視点を引き出すとともに,表現効果などについて考えさせるもの。
5) 「やってみよう!」(対象作晶:「センターアイランド」トーマス=マックナイト)
対象作品の一部をコンピュータ処理によって消去し,その部分に想像的な加筆をさせることにより,能動的に作品を味わう体験をさせるためのもの。
「ワークシート2」は,次のように作成した。
2 指導過程について
指導過程を次のように立案した。
教師からの提示・提案 生徒の活動 教帥からの支援 第1次
作品についての「問いかけ」等○ ワークシート1の提示
・ ウオーミングアツプ
・ 見つけよう
・ 何だろう?
・ 探してみよう
・ やつてみよう・ 自分なりの視点や見方で「問いかけ」等に答える。 ・ 視点や見方の分類と整理(事後) 第2次
視点や見方などの比較・検討○ ワークシート1の回答
結果の提示・ 多様な視点や見方を知る。
・ 他の生徒と意見交換しながら自分の視点や見方を検討する。・ 多様な視点や見方に気づかせるとともに、それらへの共感を示す。 ○ ワークシート2の提示
・ 演習1・ 他の生徒の視点や見方を参考にして自分の視点や見方を拡げ、深める。 ・ 個別にアドバイスを行い、視点や見方の広がりや深まりを支援する。 作品の読みとり ○ ワークシート2の提示
・ 演習2・ 自分なりの作品の読み取り方を表現する。 ・ 個別に作品の読み取りに対して共感を示すとともにアドパイスを行う。