平成6年度 研究紀要 Vol.24 個人研究 -129/156page
1) 平易な日本語で命令を作れる。 (日本語処理ができる)
まえへ,みぎへ,かけ,いろは,ぬれ etc. などの言葉を組み合わせればよい。 2) 命令を作るときのプログラムの構造が簡単である。
てじゅんは ○○○ ←手順名
まえへ 123 ←動作内容
おわり手順名○○○を入力するだけで動作内容が実行できる。 3) しかし,高度なプログラムにも対応できる。
言葉は平易であっても,プログラム言語であるので,変数や条件分岐等ができる。4) 後からプログラムの修正も容易である。
これもプログラム言語の特徴であるが,「うらがわ」というプログラムを書き入れる場所であって,いつでも修正が可能な状態になっている。そこで,今回の教育用ソフトウェアの開発にあたり,以上のような長所を生かして,LOGO言語で開発することにした。
(4) 開発ソフトウェアの構成
開発したソフトウェアの構成は,下に示すように,「学習レベル別コース」と「つまずき補強コース」との2っによってできている。
(5) 開発ソフトウエアの内容
プログラムを起動すると,トップメニューが表れ,「学習レベル別コース」か「つまずき補強コース.かを選択できる。メニューは,階層化されていて,マウスで操作することにより,児童は自分の希望に合わせて学習内容を選択することができる。
ここから,自分の学習レベルに合わせて,コースを選択することになる。
1) 学習レベル別コースの内容
コ一ス1 「とってもむすかしいもんだい」
3口の帯分数のたし算のドリルである。
風船が割れるまでの間という時間制限を設け,その間に何問答えることができるかというゲーム性を取り入れたものである。ここでは,単元のねらいをほぼ達成した児童を対象にして,さらに素早い計算力を身に付けることをねらいとしている。
コース2 「ここまではわかリたいもんだい」
帯分数と帯分数のたし算の教育用ソフトウェアである。
分数の計算の形式では,最も基本的な内容であり,全員に到達してほしいコースである。
ここの問題は,帯分数と整数,真分数と帯分数,