平成6年度 研究紀要 Vol.24 個人研究 -140/156page

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どんどん出して競争します。

○ 牛乳ビンの利用方法について考えるよ。どんな使い方があるか出し合っていきます。

○ じゃ今から5分間,スタート。

○ やめ,何個見つけられたかな。

○ じゃ,一番多いD君の班に発表してもらいましょう。

○ すごいね。拍手

イのすすめ方
1) 信頼の目隠し歩き

○ まず,ペアをつくり,どちらかが目を閉じます。もう一方は言葉を使わないで,目隠しした人を連れて,校内を案内します。7分たったら役割を交代します。

○ 心掛けてほしいことが3っあります。

・ 大切なことですが,案内人は目の見えない人の安全に注意を払い,安心して行動できるよう誘導しましょう。

・ 演習中は,二人ともしゃべってはいけません。パートナーの手を引きながら誘導します。

・ 目の見えない人が,さまざま異なった感覚の経験をするよう可能なかぎり楽しませてあげましょう。
(物音の聞こえるところ,後ろ向きに歩いたりくるりと回ったり,物に手を触れたり)

<振り返り>

○ 経験したことを自由に話し合う。

・ 誘導されているとき,パートナーを信頼できたか。

・ どちらがやりやすかったか。理由は。

・楽しかったか。どんな点で。

◎ 実施状況
 今までに「探偵ごっこ」といったエンカウンターを体験してきているので,教師の説明もよく理解できた。

S男: エー,先生そんなこと怖くないかな。

T : 大丈夫,しっかり歩いてきなさい。ただし,自分の感覚を高めることも重要なので,一切言葉は話さないようにね。

(しかし,戻ってくるなり)

S男: 怖かった

T : 案内人が手を取ってくれたのに,足でさぐりながら歩いていた人がいたね。

(みんながどっと笑う)パートナーを信頼できたかな。

M子: 最初大丈夫かなと思ったけど,信頼できるようになったと思います。

Y子: 目をつぶっていたけど,怖くて何回も目を開けてしまいました。でも,なんか,信頼が深まったように思います。

C男: どこにもぶつからないで歩けたから,今思うんだけど信頼できたな。

T : そのほか,感想ありますか。

K子: とても親切に手で物に触れさせてくれたりして工夫して誘導してくれたのですごいと思いました。

T : それじゃ,いい経験ができたね。

◎ 授業者の感想

・ 一見遊びのような活動だが,それが大切だと思えた。子供の遊びの中に必要な社会性などの要素が含まれていて,それが,心の深いところで根づくだろうと感じた。

・ 手をひいてもらった信頼感,安心感が体得できたと思う。

・ こういう体験を数多く持たせる必要性を感じた。

4 国語科での授業実践

 4っの実践内容を指導過程に組み入れた授業を実施し,本研究における指導の有効性を明らかにする。

(1) 指導過程と授業の様子

指導過程
段階 学習活動・内容 時間 指導上の留意点
導入 1 ウォーミングアップを行う。
(1)相手の肩に手をおいて、2分
7 ○ エンカウンターを用いる
・ 手に神経を集中させるよう助言す


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