平成6年度 研究紀要 Vol.24 個人研究 -141/156page

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  間じっとしている。
(2) 感想を発表しあう。
(3) 2分間目をつぶり、耳に神経を集中させる。
(4) 感想を発表しあう。
  る。
○ どんな感想でも受容し、自由に発表させる。
・ ひとりひとり聞こえてくるものが違うことに気付かせる。
・ 自由に聞こえるものを発表させる。
展開 2 用言について知っていることを発表する。
・ 述語になる。
・ 動詞、形容詞、形容動詞。
3 本時の課題を設定する。
  動詞とは何か。
4 動詞について知っていることを発表する。
・ 述語になる。
・ 動作、存在等を表す。
・ ウ段で終わる。
5 動詞をあげる。
(1) 2人1組になる。
(2) 1人が動作を行う。
(3) もう1人がその動作から「動詞」を読み取る。
(4) 読み取った動詞をプリントに記入する。
(5) 出た動詞を発表し合う。
5

 


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・ 既習事項を思い起こさせ、用言とは何かを自由に発表させる。
・ 動詞があげられた時点で、それをとりあげる。
・ 既習事項を生かしながら、動詞について理解させる。
○ 自由に発表させ、どんな内容でも大切にとりあげる。
・ 生徒から出た要点をまとめ明確化する。
○ ロールプレイングを組み入れる。
・ 動詞を肉体化して理艀させる。
・ 自由に行動を行わせる。
・ どんな動詞でも自由にあげさせ、賞賛する。
・ たくさんの動詞をあげ、プリントに記入することができたか。
  (プリント)            
終末 6 次時の予告を聞く。
・ 形容詞と形容動詞とは何か。
5 ・ 予告するにとどめる。

T : 今日はね,隣の人の肩に手をそっとあげて手に神経を集中させてみよう。2分間じっとしてどんな感じかな。

K男: なんか手の先がピリピリしてくる感じです。

T :  K君はうんと集中できたんだね (明確化)

D君: ハイ,ぼくは指先から「ドッキドッキ」という音がしたし,手が熱くなりました。

T : 温かさを感じたのかな? 緊張したのかな。

        (中略)

T : 本当にいろんなものが聞こえるんだね。先生には地球の回る音が聞こえたよ。

  生徒たち: うそ〜 (歓声をあげる)

T : さて,集中できたところで,学習に入ろう。
  用言について知っていることある。

N子: 用言は「動詞」,あとはなにかあったかな。

T : ちゃんと覚えているね。そうほかにあったよ。みんな助けてやって。

T : じゃ今度はね,動詞ってどんなものかな。

R男: ハイ, (今日はよく手があがる)「う」で終わる言葉です。

T :  おお,いいぞ「ウ」段で終わる単語だったね。 (賞賛,明確化)

K男: 歩くとか書くとかの言葉です。

T :  それでいいね。歩く,書くは動きがある。これも大切な特色の一つだね。動詞は動作を表す言葉だということを説明してくれたんだ。 (明確,承認,賞賛)

K男: はい(満足した顔に見える)

M男: ハイ,述語になります。

W子: 用言で述語になる言葉です。(ちょっとわからないことを言った)

T :  なるほど,述語になる働きのある単語のグループのことを用語というわけだ。そういうことを言いたかったのかな。 (明確化,認め)

W子: はい,(と明るい表情をした)

T :  よくできた。 では,動詞が本当に理解されているかどうか考えよう。さっき,目をつぶって耳をすます練習をした。人間はことばで話さなくても伝えることができるはずだ。相手の人に自分が考えた動詞のことばを伝えてみよう。伝えられる方は,伝える方の動きをじっと見つめて,そこから動詞を読み取ってみよう。

(ペアをつくって,それぞれ「かくれる」などのことばをロールプレイング的に演じた。跳んだりはねたり,楽しそうにやりとりをした。)

(2) 授業実践についての考察

 本時については,4っの実践内容をすべて一時間の授業の中に組み入れた授業であった。

 ウォーミングアップの導入の段階では発表することに対しての抵抗はなく,手がよく挙がった。展開の段階でも同じようにこの状態が変わらず意欲的な活動が見られた。これはエンカウンターを用いたウォーミングアップがあったためと考えられる。

 また,ロールプレイングの手法を用いたところでは,ことばの一っ一っを理解させるのに知識や理屈ではなく肉体的,感覚的に理解させようとする工夫を持たせた。動作を通しての自己を表現する活動であったため,学習へのおもしろさを生徒は感じたようだ。

 図3は「今日の授業について,いつもの授業と比べてどうであったか」その感想,印象なりを授業後にアンケート調査し,グラフに表したものである。


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