研究紀要第97号 「福島県における「学力向上」に関する考察」 -008/156page
(7) 将来の自分の職業についての目標
3年生が1年生よりはっきりしていないのは,それだけ大人になりつつあるからと思われるが,ここでも2年生の低さが目立つ。
3 学習に対する行動
(1) 予習をしているか
予習を「いつもしている」という生徒は,平均して4.3%にすぎない。「かなりしている」という生徒であっても,平均13.1%にすぎないため,合計しても17.4%にしかならないのである。
(2) 復習をしているか
復習は,予習より状況としては好ましいが,それでも「いつもしている」生徒は,平均9.2%であり,「かなりしている」生徒も,平均23.2%しかなく,合計して30%を越える程度なのである。
しかも,3年生が相対的に低いことも問題であろう。
(3) 宿題は,必ずやるか
予習・復習をやらない生徒たちも,宿題はかなりやっている。強制されると勉強する傾向が表れている。
(4) 家庭学習時間
家庭学習時間は,平均して95.5分である。1年生の学習時間が最も多く,2年生になると24分も減少し,3年生になっても,1年生より少ない,という結果である。