研究紀要第102号 「福島県の小学生の学習に対する意識と行動」 -035/170page
〇 成績別に見た特徴ある項目
グラフ13から,宿題を「必ずしている」と「だいたいしている」を合わせると上位児で96.0%,中位児で88.8%,下位児で66.O%となる。下位児の場合,「あまりしていない」「していない」と答えた児童は32.0%になる。
グラフ14から「宿題の他の勉強」への取り組みについても「宿題」と同じように成績との相関が見られる。「必ずしている」と「だいたいしている」を合わせると,上位児で71.O%,中位児で53.7%,下位児で32.0%と低くなる。
(4) 勉強時間
1.調査結果
2.考察
「家や塾で勉強した時間」について多い順に並べると,4年では「30分」「1時間」「15分」,5年では「1時問」「30分」「1時問半」,6年では「1時間」「30分」「2時間」となっている。
次に,各学年の求や塾での勉強時間の平均を示すと次のようになる。
*中学の結果は昨年度調査のものである。
表1 勉強時間の平均(1日) 学年 勉強時間 小学4年 52分 小学5年 1時間13分 小学6年 1時間11分 中学1年 1時間47分 中学2年 1時間23分 中学3年 1時間37分
小学生では,5年が6年よりやや勉強時間が多い。
「勉強時間を増やしたいと思いますか」の問いの結果は,グラフ16になるが,「強く思う」,「少し思う」を合わせても各学年,50%以下と低い。しかし,「思わない」について見てみると,学年が進むにつれて少なくなってきている。