平成8年度 研究紀要 Vol.26 個人研究 -113/175page
Aliens, were they want to say to us? But it's a mystery.Has Aliens been to[the]earth?
6. Me,too.It is difficult to made figures in Nazca.This is figures which made were Aliens .It's messesi from Aliens.
7. I think so.Because figures[are]very big and difficult .What on earth are Aliens writing for? I have never seen Aliens. Are Aliens speak[some]language?
8. How strange! I don’t think so.It is nonsense.I haven't seen Aliens.I think that the people who made them were the person .
9. I don't think so.Ithink, this figures were made by old people.And they have a wing .But,それが見つからないのがmystery.
(全生徒33名のうち,0語〜5語の生徒が6名(18.2%)であり,6語〜10語の生徒が4名(12.1%)であった。)
IV 考察
1 生徒作品から
(1) 評価
評価にあたっては次のことに留意した 注6
1. 添削は極力控える.
生徒への還元は,内容に対する評言(例えば,“Very interestlng.”“I think so,too.”“What a good boy!”“You did a good job!”など)を中心とし,赤ペンを使った添削は極力控えた。
2. 内容の面白さを求めた。
コミュニケーションの性格上,読み手を大切にし,自分の考えを積極的に伝えようとする態度を養うために言語面の正確さよりも内容面の面白さを重視した。 注7
3. 分量の多さを歓迎した。
1語,1文での反応も積極的,好意的に評価した上で,まとまりのある,しかも論の展開がしっかりしている文章を高く評価した。
上に挙げた生徒の解答例には,be動詞と一般動詞の混同(2.5.7.),時制(2.7.9.),数(1.9.),日本語からの影響と思われるもの(3.4.7.),その他スペリングの間違いなど様々な興味深い誤りが含まれるが,何を言おうとしているのかは着実に伝わって来る。その後の,教師と生徒,生徒同士のインタラクションに発展しそうなユニークな発想がいっぱいである。
(2) 生徒が使用した語い数
4回に渡って行ったこの活動において,生徒が使用した語い数をまとめると次のようになる。
第1回 第2回 第3回 第4回 総 語 い 数 542 535 487 1016 平 均 語 い 数 16.4 17.3 15.2 31.8 最も語いの多い者3名 53/39/39 67/40/36 37/37/35 92/58/56 最も語いの少い者3名 0/0/0 2/2/5 0/1/2 4/4/11 日本語の使用箇所 18 18 11 8 ※ 短縮形を使える場合は,2語で書いてあっても1語と数えた。
※ 著しい間違いにおける「不要と思われる語」及び日本語はカウントしなかった。
注6 Hatori(1990),Kepner(1991)などは,言語面の誤りを添削して生徒にフィードバックしたケースと内容へのコメントを生徒に与えたケースでは,その後のライティング能力の向上の差が見られないことと,場合によっては,むしろネガティブな影響を与えるという研究報告をしている。
注7 奥村清彦「書く力のテスト」『現代英語教育』(大修館)1992年11月号,p.19.