平成8年度 研究紀要 Vol.26 個人研究 -116/175page

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(2) 評価

今回の研究では,生徒が書いた作文の分量を中心に生徒の変容をとらえたが,今後は,学習活動における「正確さ(accuracy)」を求める評価とのバランスをとりながら,評価の基準を充実させていかなければならない。その上で各レッスンや学期のまとめ時期など指導計画の中に適切に位置づけていきたい。

3 提案

結びとして,RWをさらに充実させるための活動として次の2つの活動を提案したい。

(1) 「連想カード」

次のようなワークシートを使い,生徒の発想を広げ,表現意欲を高めたい。1.には発展性のある単語(教師が与える)を書き,2.には生徒がその単語から連想する単語を自由に書き,3.にはその単語を使った文を書かせるのである。RWの際に,いろいろな文を創作していくための練習になる。

連想カード
「連想カード」

(A4版の半分の大きさ)

今回のRWの実践に当たって,“interestlng”“difficult”という単語を1.に書かせてこの活動を行った。生徒作品の一部を紹介する。

生徒作品の一部

生徒作品の一部

生徒作品の一部

(2) 「みんなでEDIT!」

研究の成果の(3)で述べたように,この活動において生徒が書いた文章には様々な種類の誤りが含まれる。そこで,これらの誤りを生徒に還元する方法として「みんなでEDIT!」という活動をしてはどうだろうか。

次の丈の間違いを直しなさい。

 ↓

あなたは,月刊○○マガジンの編集長です。あなたのもとにある読者から投稿がありました。記事として載せる前に,編集長としてよりよい原稿に手直ししてください。(グループ活動)

このようなアプローチによって生徒の誤りに対処すれば,生徒は誤りに対する恐れがなくなり,より積極的に書こうとする意欲を持つのではないだろうか。

本研究を進めるにあたって,授業研究会の設定など,ご協カいただきました会津若松市立湊中学校の矢澤勉校長先生はじめ諸先生方,授業実践をしていただいた高木靖先生に厚く感謝申し上げます。

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