平成8年度 研究紀要 Vol.26 個人研究 -155/175page

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自分の問題として考えるように援助することが一番です。茶髪や遅刻については,時期をみて指導を行っていくことができると思います。
(略)

ウ 今後の指導援助について  〈20分〉

《B教諭》
 本人への支援ももちろん大切ですが,母親への支援も大事だと思います。父親の病気という現実に一番揺らいでいるのは母親ではないのでしょうか。
《I教諭》
 ええ,私も何度か会ってみて,母親が一番精神的に参っているように感じます。
《B教諭》
 経済的にもH夫が学校をやめなくても何とかやっていける状態に思えます。母親が「大丈夫だから」という姿勢を示せば,H夫も変わるのではないかと思います。そのためには,母親を支えていくことが大切ではないのでしょうか。
《D教諭》
 母親に一度B先生から話をしてもらったらどうでしょうか。
《I教諭》
 近いうちに母親が学校に来ますので,その時にお願いします。
(略)

エ 感想発表 〈10分〉

《I教諭》
 母親も「本当は学校を続けさせたい」と言っています。また,本人も性格的にも能力的にもいいものをもっています。結果は今は予測できませんが,まずは母親との面談を今後の指導援助の糸口として,他の先生方の協力も得ながらH夫のためにできることを探っていきたいと思います。

4. 第4回校内事例研究会

【平成9年2月21日】

◇事例1: 急激な体重減少 ○年 J子
2: 進路の変更 ○年 K男

〔事例提供者〜L教諭,M教諭/司会〜A教諭〕

ア 事例についての説明 〈各10分〉
イ 質疑応答 〈各20分〉
ウ 今後の指導援助についての協議 〈各20分〉
エ 感想発表 〈各10分〉
《C教諭》
 事例ごとに難しさがあると感じます。だからこそ,勉強を重ねていく必要があるのですね。
《B教諭》
 二つの事例とも,幼児期の親子関係まで戻って考えなければならない事例でした。幼い頃の親子の信頼関係は大切なのですね。
《D教諭》
 J子の場合は,問題の早期発見,本人の気づきを促す支援,養護教諭と学級担任とのチーム援助が,問題の改善につながってきていると思います。今後の参考になる事例でした。
《A教諭》
 K男については,もう少し本人にも両親にも考える時間が必要かと思います。部としても協力しますので,いつでも相談して下さい。
《L教諭》
 このように協議できる場があると,担任の負担が軽減されます。もっとPRをして仲間を増やして下さい。次回も参加したいと思います。
《M教諭》
 指導援助の具体策(父親との面談の方針や内容など)を得ることができてありがたかったです。もっと早く参加すればよかったです。
《白土》
 高校生という年齢からも,本人に問題を直視

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