平成8年度 研究紀要 Vol.26 個人研究 -165/175page
【図9】の資料を使用し, 2) 「講義・講演形式」で実施することにした。
(2)研修会の実施
前掲(1)で検討した内容と方法によって,5月下旬に,4校で校内研修会を実施した。時間は,各校から依頼のあった60〜90分の範囲とした。
(3)研修会の評価
1. 評価の結果(次ページ【図10】)
評価は,受講者を対象に,研修会の各内容について,参考になったかどうか,「たいへん」,「まあまあ」,「あまり」,「ぜんぜん」の4階で質問し,合計80名の回答を得た。
各内容の中で,「たいへん参考になった」は,保護者との連携を考える『よくないかかわり8か条』63.8%が最も高く,次が『不登校生徒の感情(気持ち)』50.0%の順位となっている。逆に,『生徒への対応』27.5%は,最も評価が低い結果である。
【図7】 不登校生徒の感情(気持ち)と行動のブレーンストーミング2. 考察
評価の結果から,研修会の内容として『よくないかかわり8か条』や『不登校生徒の感情(気持ち)』が好評であることが明らかとなった。
『よくないかかわり8か条』は,保護者の立場に立つことの重要性に気づいたとの反省によっている。
『不登校生徒の感情(気持ち)』は,生徒の気持ちを考えることの重要性に気づいたためと,研修方法として希望の多かった「事例研究・協議形式」で実施したためと考えられる。
『生徒への対応』の評価が低かったのは,ロールプレイングによる「実技・実習形式」への抵抗が大きかったためと考えられる。
[研究協力校における第2回〜第4回校内研修会]
校内研修会は,