平成8年度 研究紀要 Vol.26 個人研究 -166/175page
年4回(5月<初回・前掲>,7・10・12月)の計画で,時間は,各回90分程度を目安とした。テーマ・方法等は,各回の反省を踏まえ,その都度,事前に検討することにした。
《第2回》
(1)研修テーマの選定と研修方法の検討
初回研修会終了後,必要度の高いテーマ・方法等について,次の2点を参考に,教頭,研修係(教務主任),筆者で,事前打ち合わせを行った。
○ 協力校におけるテーマ・方法等の事前アンケート,及び研修係による聞き取り調査結果
○ 初回研修会を実施しての感想・反省等
その結果,第2回研修会を以下の内容で実施することにした。
1. 方 法 事例研究会形式で実施する。
2. 事 例 欠席の多い3名の事例とする。
3. 進め方 進行は教頭,指導助言を筆者とし,時間配分は1事例30分とする。
4. 資料等 各事例について,発表者が負担にならないような【図11】の様式(A4判1枚)の資料を作成し, 3) 事前に配布する。また,協力校における事例研究会は,初めての試みなので,筆者が事例研究会の目的,意義,留意点,当日の進め方等について活用しやすい資料を工夫し,配布する(次ページ【図12】)。
1.主題 2.問題の概要 3.家庭・生育歴等 4.指導経過 5.その他参考事項
【図11】 事例資料の様式(2)研修会の実施
1. 実施期日 平成8年7月10日
2. 対象事例 3事例
3. 反省
ア 3事例は多すぎた。各事例とも時間が不足して,もう一歩深められなかった。
イ 事例研究会の進行(教頭)は,初めての経験で難しかった。
ウ 全職員の共通理解を図り,研修を深める良い機会となった。
《第3回》
(1)研修テーマの選定と研修方法の検討
第2回の反省を踏まえ,次の3点を改善・工夫し,同じく事例研究会形式で実施することにした。
○ 対象事例を1事例とする。
○ 進行は筆者,指導助言を教頭とする。
○ 事例資料は,より簡単なものにする。
(2)研修会の実施
1. 実施期日 平成8年10月29日
2. 対象事例 摂食障害の生徒をめぐる友人関係の事例
3. 反省
ア 対象を1事例としたので,前回よりも研究を深めることが出来た。
イ どうにもならないことは,指導の前提として,今できる具体的な対応策の手がかりをつかむことが出来た。
《第4回》
(1)研修テーマの選定と研修方法の検討
第3回の反省と,本研究最後の研修会となることを踏まえ,検討を行った。
その結果,前回の事例はその後,友人関係に改善がみられ,研究で得られた具体的な対応策が効果的だったことから,他の研修内容とするより,事例研究会形式で,具体的な対応策の研究を一層深めていくことにした。
(2)研修会の実施
1. 実施期日 平成8年12月5日