研究紀要第109号 「「生きる力」としての「学力」を育てる学校教育の創造」 -010/166page
IV 研究の成果と今後の課題
1 研究の成果
(1)研究課題を設定し,課題設定の背景を明らか にするとともに,研究課題にかかる「『生きる カ』としての『学カ』」や「授業の改造」など に関する考え方をまとめることができた。
(2)研究課題の追究のため,教師の改造,教材の 改造,学級の改造,授業の改造という4つの視 点を設け,それらの視点からの研究課題への迫 り方を構造化することができた。
(3)研究課題を追究する4つの視点ごとの研究主 題を設定し それぞれの視点から研究を推進す ることができた。下の図は,その研究課題と研 究主題との関連である。
研究課題 「生きるちから」としての「学力」を育てる学校教育の創造」
〜小・中・高における授業の改造〜
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研究主題 教師の改造
学校の活性化を目指す教員研修
〜研修の現状と具体的な取り組みの実態調査を通して〜教材の改造
情報ネットワークの教育的活用
授業改善に向けた教育用ソフトウェアの活用
〜人間関係をつくる力の育成を通して〜学級の改造
豊かな人間関係を育む指導援助にかんする研究
〜人間関係をつくる力の育成を通して〜授業の改造
平成9年度学力到達速度調査研究
福島県の児童生徒の学力の到達度状況に関するけんきゅう
〜小学校5年・中学校2年の調査から〜
基礎学力向上のための授業改善に関する実践的研究
〜思考活動を活発にする支援について〜なお,各研究主題に関する研究は,本紀要の11ページ以降に掲載している。
2 今後の課題
(1)「生きるカ」としての「学カ」について,さ らに研究を深め, 「F生きるカ』としての『学 カ』を育てる学校教育」の在り方を提言できる ようにする。
(2)「授業の改造」にかかる各研究主題について は,研究課題とのかかわりを十分考慮しながら, それぞれの視点から「授業の改造」のための具 体的な提案ができるようにしたい。
[引用文献]
(1)週刊「教育資料」 (N0506,1996年11月11日号)
菱村幸彦「生きるカ,その基本的な考え方」 P.36(2)月刊「教育研究」(1997年4月号)
坂井正久「生きるカは生得のカ」 P.9(3)月刊「教育展望」(1997年6月号)
高久清吉「『生きるカ』再考」 P.11(4)週刊「教育資料」(N0505,1996年11 4日号)
大原健士郎「生きる・生きがい・生 る力」 P.38(5)月刊「教育展望」(1997年5月号)
中野重人「授業の質的転換」 P.28
・第15期中央教育審議会答申
・第16期中央教育審議会答申