研究紀要第110号 「学校の活性化を目指す教員研修 第2年次」 -024/166page

[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

経験年数別に個人研究テーマ設定の有無をみると,経験Iでは,「小学校:53%,中学校:79%」が「無」と答えているのに対して,経験IIになると「小学校:79%,中学校;54%」が「有」という結果になった。経験を積むにつれ,教職に対する考え方も広がり,研究に対する意識も変わってくるのではないかと思われる。高校では,経験I・IIとも80%以上が「無」と答えている。

「有」という答えについて具体的にみてみると,研究の領域については,全体の8割以上が「教科・学習指導」と答えているが,高校経験Iでは,「生徒指導」が50%を占めている。

研究の形態にっいては,小・中学校のほとんどが共同研究と併せて取り組んでいるのに対して,高校では,ほとんどが独自に取り組んでいるという結果であった。

8 研究授業は進んで引き受けるか

研究授業は,進んで引き受ける

<グラフ9>

グラフ9

<グラフ9>から,経験I・IIとも同じような傾向を示している事が分かる。小学校の75%を高に,中学校の71%,高校の59%と校種が上がるにつれ減少はするが,全体的にみて概ね「進んで引き受ける」と答えている。この結果は,研修主任の実態調査と異なる結果である。この中には,「全員がやる場合」 「輪番でやる場合」 「依頼された場合」等,どうしてもやらざるを得なくなった場合は進んでやるということも含まれているものと推測できる。

調査の中で,「引き受けない」と答えた理由については,次のようである。

●進んでやりたくないから
●自信がないから
●相談にのってくれる人がいないから
●負担が大きいから
●部活動が忙しいから
●勤務時間内で話し合いが持てないから

校内研修への取り組み

校内研修への取り組み状況は,
    小学校 積極的
    中学校・高校 やや消極的

<グラフ10>

グラフ10


[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

掲載情報の著作権は福島県教育センターに帰属します。