研究紀要第110号 「学校の活性化を目指す教員研修 第2年次」 -027/166page
経験年数を積むにつれて,実技研修への欲求が変化していることが推測される。経験年数に応じた実技研修のねらい,内容等を工夫していくことが大切であると考える。
13 校内研修推進上の問題点
校内研修を行う上での問題点は,校内の行事や校務が多すぎること 校内研修推進上の―番の問題点として,校種・経験に関係なく「校内の行事や校務が多すぎること」を挙げている。次に多いのは,小学校を除き,「授業時数の過多」である。小学校では,「適切な指導者がいない」が挙げられている。
小学校経験IIでは,「研修に対する教師の意識不足」が66%もあった。この数値は,主任等を務める年代の教員の悩みとも受け止められるのではないだろうか。
<グラフ17>
14 反省・評価の的確性
反省・評価について,6割強が「的確に行われている」と答えている
校種・経験に関係なく6割強の教師が,校内研修の反省・評価は「的確に行われている」と答えている。
しかし「的確に行われていない」と答えている教師も3割強いる。その理由として,次のようなことが挙げられている。
●形式的な反省であるから
●視点が不明確であるから
●時間不足であるから
●共通理解が不足しているから
15 研究テーマの共通理解
「共通理解していると思う」は,全体の6割あまりである