研究紀要第110号 「学校の活性化を目指す教員研修 第2年次」 -029/166page

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[現状]

○校内研修への取り組みは,消極的である
○校内研修について,共通理解が足りない
○研究授業に消極的である
○ 研修時間の確保が困難である
○反省・評価は形式的である
○研究会は発言が少なく低調である
○ 管理職の指導助言がほしい
○研修意欲が欠如している
○多くの授業を参観したい

以上の問題点をまとめると,次のような課題にまとめられる。

○「研修意欲」に関すること
○「校内研修推進」に関すること
○「を旨導助言」に関すること
○「低外研低」に関すること

担任等からみた教員研修に閑する意識の実態

教員研修に対する意識調査の結果は,校種の違い,経験年数の違いにより様々な結果がみられた。

1)研修の在り方(研修の機会、研修の形態、研修時 間)について

「効果的だと考える研修の機会」については,小中学校をみると経験Iの教員は『校内研修・研究会』を挙げ,経験IIの教員は『自己研修・希望研修』を挙げている。高校の教員は,経験I・IIともに,『自己研修・希望研修』を挙げている。

「有効だと考える研修形態」については,どの校種の教員も,『演習・実技研修』を挙げている。

「個人的な研修時間の確保」については,ほとんど確保できないでいるのが現状のようである。

2)研修の内容について

「今まで役立った研修内容」 「今研修したい研修内容」については,校種・経験年数に関係なく『教科指導』を第―に挙げている。

3)研修意識について

ほとんどの教員が,「研修することに意義」を感じている。

現在,取り組んでいる「個人の研究テーマがあるか」ということについては,小学校経験IIの80%あまりを最高に校種が上がるにつれ減少する。経験Iと経験IIの教員を比較すると,どの校種でも経験IIの方が高い数値を示している。

「研究授業への取り組み」については,小学棟で積極的に取り組む教員が多いのに対して,中・高校では,消極的な姿勢がうかがえる。

4)研修のエ夫(評価)について

「定期的に研修時間を設定しているか」では,設定時数に差はあるものの,小・中学校では設定している学校が多い。高校では,個人に委ねられているためか,計画的な時間設定はあまりされていないようである。

「校内研修め推進者」については,小・中学校は「研修主任」,高校は「教務主任」が中心になっている。

「校内研修の満足感」については,「授業研究」には大半が満足しているが,「個人研究・実技研修」には満足していない教員が多い。

「校内研修推進上の問題点」としては,「校務の多忙さ」を挙げている。

「校内研修における反省や評価」については,校種に関係なく概ね行われているようであるが,形式的過ぎるという意見もある。

「研究主題や方法等を全体が理解しでいるか」という事については,共通理解不足が指摘されてい


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