研究紀要第110号 「学校の活性化を目指す教員研修 第2年次」 -030/166page

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る。

まとめると次のようになる。

[現状]

○ 効果的な研修は,
  経験Iは「校内研修・研究会」
  経験IIは「自己研修・希望研修」
○効果的な研修形態は,「演習・実技研修」
○ 役立った研修内容は,教科指導
○ 研修時間が少ない
○研修に意義を感じている
○ 研修したい内容は,「教科指導」
○ 研究授業は,進んで引き受ける
○ 研究への取り組みは,
   小学校「積極的」,
   中学校は定期的に研修時間を位置付けているが,
   高校は位置付けていない学校がある
○研究のリーダーは「研修主任」
○「授業研究」には概ね満足
  「個人研究,実技研修」には不満足
○時問的にゆとりがない(校務多忙)
○反省・評価は概ね的確に行われている
○研究テーマの共通理解不足

このような問題点をまとめると,次のようになる。

○「研修意欲」に関すること
○「研修内容」に関すること
○「校内研修推進・工夫」に関すること
○「研修の在り方」に関すること

以上,3つの調査研究を通して,学校の教員研修の実態が少しずつ明らかになってきた。その中から次のような共通の課題がみえてした。

○教員の研修意欲にかんすること
○校内研修推進に関すること
○研修内容に関すること

2 今後の課題

明らかになった共通の課題は,日常の教育実践を通して解決できるものと考える。

その課題解決策としては,

○個人研修・共同研修の成果を広く取り入れて 教員の意欲を喚起できるようにしていくこと
○機能的・組織的に活動できる研究推進体制を確立していくこと

○日常の教育実践に結び付くような研究方法・内容を取り入れていくこと

これらの解決策は,すべて「校内研修の充実」に関わるものであることから,今後の研究では,「校内研修」に焦点を当てながら,次の8点の解明に努めていきたい。

○学校経営と研修の在り方
○校内研修の在り方
○若手教員の研修の在り方

教員研修の今後の課題


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