研究紀要第112号 「基礎学力向上のための授業改善に関する研究」 -078/166page

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1)具体的方策に対する生徒の評価

表に示すのは,書く具体的な方策に対する生徒の評価の結果である。数字は,5段階評価で段階5,4,3を選んだ生徒の数の全体数に対する割合である。

方  策
評価
1 化石のレプリカ製作 79%
2 化石のでき方のモデル製作 76%
3 古生代ワールド 83%
4 授業の進めかた 91%
 1)T・T
 2)グループ学習等
 3)考える時間
94%
91%
88%

どの具体的方策に対しても,生徒の評価は高く,講じた具体的方策が,生徒の関心・意欲を高め,思考活動を活発化するのに効果があったことがわかる。

2)生徒の感想

次のア〜エは,「化石からたどる地球の歴史」の学習に関して,調査用紙の5)に書かれた生徒の感想をまとめたものである。

ア 製作活動について
・前よりも地球の歴史に興味を持つようになった。・自分で作れたので楽しく,興味を持って積極的に取り組めた。

イ 作業活動について

・地球の歴史についてもっと許しく勉強したい。
・古生代ワールドは学習内容の稚理ができて,テ ストに『役立った。
・実際に目分で考えてやったので,とても記憶に 残った。
・友人と協カしながらできたことがよかった。

ウ個別支援等について

・先生が2人いたときは,わからないところを聞 くどていねいに指導してもらえたのでとてもわか りやすかった。
・ グループごとの学習がとても楽しかった。
時間がたっぷりとれていてよかった。

エ 授業全般について

・こういう製作や作業活動をもっとしたい。
・ただ授業を聴いているだけではなく,積極的に やろうと思った。
・ 地学は本当におもしろい科目だと思い,授業が 待ち遠しかった。

・ほとんど全員の生徒が,実施した方策について肯定的な感想を述べていて,実施した方策を高く評価しているのがわかった。

4 まとめ

製作活動や作業活動を取り入れた授業は,興味

・関心や意欲を高め,思考活動を活発化するのに 効果がある。

(2)思考活動を活発にするためには,グループ学習 や.T・Tなどによって個別に支援することが必 要である。


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