研究紀要第114号 「豊かな人間関係を育む指導援助に関する研究 第1年次」 -114/166page
の方向性の構築
(3)児童生徒の人間関係づくりの実態調査の項目作 成と実施
(4)児童生徒の人間関係づくりの実態調査の集計と 分析・考察
(5) 第l年次研究のまとめ
[第2年次・第3年次]
(1)指導援助の視点の確認と試案の作成
(2)研究協カ校における人間関係づくりの事前調査
研究協力校における指導援助案の実践
安心感,自己肯定感を高める指導援助を土台と して,次の指導援助を行う。○他者とのかかわりを深めたいという思いと, その思いを伝えるための技能を高める指導援助
(4)研究協力校における人間関係づくりの事後調査
(5)実践の成果と課題の分析
研究のまとめ
IV 児童生徒の実態調査
人間関係をつくるカの実態を探る調査内容
(1)調査の目的
児童生徒の人間関係をつくるカの実態を把握し,その方を育成するための適切な指導援助の在り方を探る。
(2)調査研究の視点
児童生徒の人間関係をつくるカの実態を,土台となる基本的信頼感や自己肯定感の程度とともに,思いと技能の両面から明らかにする。また,人間関係をつくる方を高める上での背景となる向上心や安心感などの実態も明らかにする。
1)調査項目について(資料2参照)
◎人間関係をつくる方を探る項目
○基本的信頼感の項目[1)]
○自己肯定感の項目[2)]
○他者にかかわりたい思いの項目[3)〜5)]
○思いを伝える技能の項目[6)〜8)]
◎人間関係をつくる力を高めるための背景を探る項目[9)〜12)]
※ [ ]内の数字は,設問番号を示す。
2)調査研究の内容について
ア 人間関係をつくる力について
イ 安心感と自己肯定感について
ウ 自己肯定感と思い・技能にっいて
エ 思いと技能について3)調査方法
無記名による選択肢法(4)調査対象
1)調査対象
調査対象は,発達段階や学級編成替えによる新 しい集団との出会いを考慮して,次のようにした。