平成9年度 研究紀要 Vol.27 個人研究 -124/166page

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授業分析のための授業ビデオは,平成8年6月に実施した福島市立瀬上小学校2年3組,伊藤久美子教諭の「国語・いちごつみ」の授業を活用させていただいた。

比較をするために研究協カ校の木幡第二小学校で行ったフリーカ―ド法活用による授業分析では,授業参観者が直接カードに記入する方法を採った。

(対象授業:平成9年9月27日の5年算数「三角形と四角形の面積」 授業者:佐々木昭弘教諭)

(2)研究の結果

1)調査Aについて

「教職経験年数とカード枚数」の結果をグラフl,グラフ2に示す。

相関係数は次の通りである。

○ フリーカード法無経験者群(グラフ1)
    0.379〜やや相関がある。

○フリーカード法経験者群(グラフ2)
    -0.294〜やや負の相関がある。

グラフ1 未経験者群
グラフ1 未経験者群

グラフ1,2から,次のことが読みとれる。

(ア)フリー力ード法未経験者群では,教職経験年数とカード枚数に弱い相関が見られるが,フリーカード法経験者群ではほとんど相関が見られない。

(イ)フリーカード法未経験者群のうち,教職経験 10年目までは,教職経験年数とカード枚数に正の相関が見られる。

グラフ2 経験者群
グラフ2 経験者群


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