平成14年度 研究紀要 Vol.32 - 000_07/069page
[分類基準G4-03]
テーマ 科学的な思考を促す教材の開発とその授業
実践−エネルギーに関する観察・実験を通して− (中学校理科)要 旨
昨年度まで,1年「光と音」,2年「電流」の単元において,生徒が条件を自分で工夫し,実験を行うことができる教材の開発と,授業におけるその活用方法について研究を進めてきた。本年度は,学習指導要領でエネルギー関連の内容が重視されたことを踏まえて,エネルギーに関する教材の開発と工夫を行った。これらの教材を用いて実験を進め,自分の言葉で実験について説明できるようにすれば,科学的な思考をより促し,基礎・基本の定着を図ることができると考え研究を進めた。
[分類基準G9-021]
テーマ 読解力の向上を図るための速読・多読指導の工夫 −WPMの向上を目指した速読練習を通して− (中学校英語科)要 旨
中学校英語科における読解指導では,読む速さや量を意識した指導はあまり実践されていない。
本研究では,読む量を確実に増やし,読む速度を意識しながら書かれていることの概要を読みとる能力の向上をねらいとして,速読・多読のための教材の工夫及びWPM(Words Per Minutes)のことで,(1分間に読める英単語量)の向上を目指した速読・多読指導の在り方について研究を行った。
[分類基準G11-06]
テーマ 家庭や地域社会との連携を図った特別活動の実践 −学校を中核にした地域の教育ネットワ-クの 活用を通して−(中学校特別活動)要 旨
生徒の今日的な課題として,生活体験の不足,人間関係や連帯感の希薄化,責任感の低下などが指摘されており,特別活動においても,自然体験や社会体験等の充実を図ることが求められている。
そこで,教職員全体の共通理解のもと,家庭や地域社会との連携を図りながら,学校行事に取り組んでいくことにより,生徒の学校や地域社会への所属感,連帯感が養われ,よりよい集団を築いていく社会的資質や態度が育成されるものと考え,実践に取り組んだ。
[分類基準G5-09]
テーマ 色彩感覚を豊かにするための授業のエ夫 −切り絵によるセルフポートレート− (高等学校芸術科(美術))要 旨
色彩感覚は,デザイン表現に必要とされる基礎的な能力である。しかし,調査の結果,色彩感覚に自信をもてない生徒が大変多いことが明らかになった。そこで,色彩感覚を豊かにするための,色彩構成の授業の工夫について明らかにしたいと考えた。本研究では,「切り絵」を技法として取り上げ,また「自分の顔」をモチーフとした題材展開について工夫し,授業実践を行うことによって,その有効性と今後の課題を明らかにした。