研究紀要第134号さまざまな調査を基にして「個に応じた学習指導」を実践するための基礎研究- 018/069page
小学校では,約8割,中学校では,約9割の学校において少人数学習指導が行われている。
(2) 教員の確保について(複数回答)
少人数学習指導を行っている学校に対し,少人数学習指導のための教員をどのように確保しているかについて調査した。
小学校では,「校内の工夫により」が最も多く,次に,「県から少人数授業対応教員の加配により」の順になっている。中学校では,逆に「県から少人数授業対応教員の加配により」が最も多く,次に,「校内の工夫により」の順になっている。
また,「"うつくしまっ子"みらいプラン」の具体的方策の1つである「各市町村が特色化を図りながら少人数実施計画を策定するように促す」を受け,市町村が独自に教員を確保し,「個に応じたきめ細かな学習指導」を行っている学校も見られた。(3) 指導の現状について(抜粋)
教科ごとの指導形態について調査するとともに,習熟度別学習指導のグループ編成の仕方等についても調査した。
小中学校とも算数・数学で最も多く少人数学習指導が行われている。また,「T・Tと習熟度別学習指導の併用」が最も多く実施されている。
(4) 成果と間題点について
T・Tや習熟度別学習指導等による少人数学習指導を行っているすべての学校に対して,各教科ごとに少人数学習指導に関する成果と問題点について調査をした。