福島県教育センター所報ふくしま No.27(S51/1976.8) -004/026page

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 はなく,なにが中心でなにを指導すべきかを明確にすることに目的があり,結果として構造図にまとめられるということである。

 下に示す構造図ば,完全なものとはいえないが,この講座における作品の一部であり,参考にしていただきたい。

第2学年 小単元の構造図
第2学年 小単元の構造図

第2学年 本題材の構造図
第2学年 本題材の構造図
(第II期 第2研修グループ)

第4学年 小単元の構造図
第4学年 小単元の構造図

第4学年 本題材の構造図
第4学年 本題材の構造図
(第II期 第5研修グループ) 記号説明

第6学年 小単元の構造図
第6学年 小単元の構造図

第6学年 本題材の構造図
第6学年 本題材の構造図
(第I期 第6研修グループ)

 4. おわりに

 教材構造図の作成段階において授業の実際を予想するのは当然であるが,これは大まかなものでしかあり得ない。授業の効果を考える時,更に綿密な予想をふまえた計画が必要であり,それは学習指導案という形で表現される。つまり作成した構造図は,学問的体系に支えられた論理的な色彩が強く,児童の心理や認識過程等が十分に生かされていない傾向にある。これを補うには,学習指導案作成の時を逃してはあり得ないということであり,構造図の完成をもって教材研究が終ったのではないということである。しかし,研修生の感想に,その後の活動つまり学習指導案の作成は非常に容易であったと記されていたことを記憶しておきたい。

 講座は,構造図をもとに学習指導案を作成し,更にその授業において使用するTPを作成したのであるが,頁数の関係からこれらのことについては次の機会に報告したいと考えている。

 この講義・演習は入門的なものであったが,日頃意欲をもちながら多忙にとりまぎれ研修できなかった研修生からは,教材精選の手順がわかり指導の重点化の糸口がつかめたと予想以上に喜ばれ担当者としても安心している次第である。


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