福島県教育センター所報ふくしま No.27(S51/1976.8) -020/026page
個以上の文が書ける。
C・・・・・・筋がだいたいわかり,誤りがすくなく,4個以上の文が書ける。
D・・・・・・内容がどうにかわかり,誤りがあっても3個以上の文が書ける。
E・・・・・・1〜2個の文が書いてあるが誤りの多いもの。
4. 検証授業と実施期間
- Lesson 8, 9, 10
- 9月下旬から12月下旬
5. 検証授業計画(指導過程概要)
- 指導過程概要
段階 実験群 統制群 前時の復習
- EX を中心にして基本文型を暗唱する。
- 身近なことについて書いた数個の文を口頭で発表する。
- それを参考にして自分の書いたものを発展させる。
- Written Test をする。
- (左に同じ)
- 暗唱文の一部を変えて,口頭練習をさらに発展させる。
- それらの中から数個の文を暗写する。
- (左に同じ)
みつける
- 本時の学習の目標をとらえる。
- テープと教師の英語を聞く。
- 本時の学習の目標となる文型などについて考え,話し合う。
1.〜3.(左に同じ) つかむ
- 目標文について説明を聞く。
- 目標文の練習をする。
- 新出語句の発音練習と意味の確認をする。
- 本文を読む。
1.〜4.(左に同じ) たしかめる
- 本文の内容について英問英答をする。
- 目標文練習のための絵を見て本時の主目標文型を用い,自己表現をする。
- 本時のSecdtionのStoryを示す絵を見て,自分のこととして数個の文に書き発表する。
- (左に同じ)
- 目標文練習のための絵を見て本時の主目標文を書き,それを否定文や疑問文になおす練習をする。
- 本時のSetionのStoryを示す絵を見て,それにもとづき数個の文を書く。
まとめる
- 本時のねらいに即して重要事項を整理する。
- 次時の発表者(グループ)と「書くこと」の言語活動の内容(題)を確認する。
- (左に同じ)
- 次時の学習のポイントとWrittenTestの範囲の具体的な練習法を確認する。
- 指導過程の特徴
実験群 「書くこと」の言語活動が主体的にできるよう具体的手だてを考え,指導過程の中に発表の場と時間を明確に位置づけた。 統制群 教科書に即した教師の系統的指導で文型練習を中心にして「書くこと」の言語活動をさせていく指導過程とした。 6. 指導の実際
- 実践するにあたって特に留意した点
- 上位・中位・下位のそれぞれの生徒の能力差と個人差を重視して指導にあたった。
- どの生徒にも,すくなくとも週1回は,自分の書いたものを口頭で発表させるようにつとめた。
- 授業の中で自分の書いたものを気軽に発表できるようにさせ,またグループ内で相互に協力して学習することができるように訓練した。
- 身近なことについて数個の文を書くための用紙(自己表現記録用紙)を作成配布した。
- 授業でどう指導したか。
- 初期の段階では,「数個の文」を3個からなる文と規定し,自分自身のこと,友達や家族のこと,学校生活のことなどについて,既習の文型と語句を用いて表現できる文を「身近なことについての文」と呼ぶことにした。
- 和英辞典はあまり利用させなかった。
- 特に中位と下位の生徒には1〜2年用の教科書の積極的な活用を奨励し,具体的に指導した。
- 自分が最初に書いた文と教師が添削したものとを比較させ,自己表現記録用紙にもう一度書かせ,練習させた。
- 発表させる場合,上位の生徒には書いたものを見ずに口頭で,中位と下位の生徒には書いたものを読ませた。