福島県教育センター所報ふくしま No.48(S55/1980.10) -018/034page

[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

 ※ 記入のしかた

-4.診断・治療の実際場面

ア ー題材・一単位時間の場面 

内容 診断 治療 留意点
1.実態は握

  行動目標の設定

1.事前テスト
  状態・認知・情意
 (1)つまずきの予想
 (2)診断カード作成
1.指導計画の修正
 (1)行動目標の設定
 (2)手だての準備
  • 補助教材の準備
  • グループ・ペアの編成
  • 個人評価カードの作成
  • 到達目標の確認
2.実践

  診断・治療

2.教師,相互観察,自己相互評価,事中テスト等による診断
 (1)つまずきの所在・原因態様
2.治療方法の工夫と治療の強化
 (1)つまずきの類型化
 (2)再指導・再々指導
  • 学習評価カードに記入
  • 補助者,リーダーの養成
  • 用具の工夫と活用
  • 教育機器(OHP,コンセフトフィルム)の活用
3.まとめ

  到達程度分析

3.学習評価カード,事後テスト等による治療結果の判定 3.定着,深化,発展
 (1)補償,選考
 (2)保留,打切り
  • 結果の診断と到達程度の分析
  • 次時の到達目標の設定と意欲づけ

イ 授業時の診断・治療の具体場面(技能中心)

授業時の診断・治療の具体場面(技能中心)

-5.検証授業

ア 題材名  とび箱運動―腕立て前方転回―

イ 指導計画               6時間

(ア) 事前テスト・グルーピング 1時間
(イ) 腕立て前転の練習(倒立) 1〃
(ウ) 〃     (グループ練習) 1〃<本時>  
(エ) 〃     (  〃     ) 1〃
(オ) 〃       (総合練習) 1〃
(カ) 腕立て前転の練習(事後テスト) 1

ウ 本時の目標

    (ア)学習カードをもとに指導過程に診断治

エ 指導過程

段階
指導内容
時間
フローチャート
形態
評価とてだて
留意点
課題
1.集合,整列,あいさつ
 
フローチャート

一斉




一斉
ペア
グループ


















一斉


個別







一斉
◇到達目標を決めることができたか。
 学習方法が理解できたか
□巡視して個別指導と安全点検をする
◇Aグループ・・・倒立姿勢から転回しているか
 Bグループ・・・倒立から転回して着地で立てるか
 Cグループ・・・正しい倒立から転回し安全な着地ができるか
 Dグループ・・・正しい倒立から転回し安定した着地ができるか

□A・Bグループ・・・倒立姿勢からセフティマットに倒れる→ 壁倒立練習 C・Dグループ・・・B・Cグループに戻って再練習する
□班員相互の協力により倒立や転回姿勢を矯正する
◇A・Bグループ・・・正しい倒立姿勢から転回し着地で立てるか
 C・Dグループ・・・スピードに乗った助走から転回し,安定した着地ができるか
  ○相互観察と教師視察
□A・Bグループ・・・セフティーマットを背に倒立しマットと一緒に倒れる→ 再々練習する
 C・Dグループ・・・縦5段のとび箱上から片足倒立転回おりの再々練習する
◇自己の到達程度が達成できたか
□各人の到達程度を確認させ,さらに意欲づけにむすびつける
・OHPを活用し,イメージ化をはかり目標,学習方法をしっかり理解させる
・用具の安全点検をし,配置を確認する。
・大きな動作で行わせ,関節,筋肉を十分ほぐさせる
・ペア学習を通して互助の精神を養成する
・相互に観察,補助し合い,技能を向上させる
・各グループ毎観点をしぼって診断する
・個人ごとに再練習のし方がちがっても恥ずかしがらずに練習させる



・治療面でコンセフトフィルムを活用し,理想的フォームを頭において再練習させる


・下位グループは倒立姿勢→ 転回→ 着地に重点をおいて練習させる
・上位グループはとび箱5段から6段の高さに挑戦させる
・上位グループで自分の目標に到達した生徒は下位グループの生徒に積極的に補助にさせる。
・他人の演技をよく見させ,また他人の批判をよく聞いてつまずきの解消に努力させる



・学習評価カードに記入させ到達程度を確認させる
・自己の到達程度に達した生徒が多い場合には賞賛し,次時の意欲づけにむすびつける
・「学習評価カード」を提出させ,次時の診断治療に役立てるようにする
・正しい倒立姿勢ができるように家庭学習課題とする
把握
2.本時の目標と学習方法の確認
 ・学習評価カードの記入
3
準備
3.準備運動
7
実践
4.腕立て前方転回の練習
(1)グループごとのつまずきの確認
(2)グループ毎の部分練習
・Aグループ(下位)
・・・3段の高さ
・Bグループ(中位)
・・・4段の高さ
・Cグループ(中位)
・・・4段の高さ
・Dグループ(上位)
・・・5段の高さ
(3)グループ毎の総合練習
(4)相互観察による練習









10
 
 
10


5
整理
 
5.整理運動
3
6.本時のまとめ
 ・学習評価カードの記入
5
発表
7.次時の学習課題の確認
2

[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

掲載情報の著作権は情報提供者及び福島県教育センターに帰属します。